桃田賢斗が語る3 今後の目標について
世界の40を超える国と地域でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウス財団(本部ロンドン)が、17日までに「ローレウス世界スポーツ賞2021」の最優秀復活選手部門にノミネートされているバドミントン・桃田賢斗選手(26=NTT東日本)にインタビューを行いました。
第3回は、五輪2大会連続メダリストでローレウスアンバサダーを務める林丹氏(中国)とのエピソードや、東京五輪への意気込み、将来の夢などについて語りました。
※以下、桃田賢斗選手=桃田、とします。(敬称略)。
--ローレウスアンバサダーである林丹氏と、最初に対戦した際の思い出は何かありますか。
桃田
「初対戦の時はすごく緊張しましたね。いつも以上に相手側のコートが小さく見えましたし、これはやばいなという雰囲気でしたね」
--林丹氏との対戦で最も印象的な試合はどれですか。
桃田
「初対戦の時ですかね。放つ圧倒的オーラというか存在感。これは本当にすごいなというものがありましたし、入場する時の観客の反応だったり、本当にスーパースターだなと思いました」
--初めて林丹氏に勝利された、2018年のジャパンオープンでの感想を教えてください。
桃田
「あの時は日本開催で相手のことより自分のベストパフォーマンスを出すことに無我夢中だったので、あの時の試合内容は正直覚えていないです」
--コート外での林丹氏との思い出や印象を教えてください。
桃田
「挨拶ぐらいで、会話したというのはないんですけど、試合前の練習が近いと見ちゃいますし、引退される間際でも得るものがすごくたくさんあったので、全盛期から大分衰えていたとしても本当にバドミントンに対する姿勢は凄まじかったですね」
--3月17日から開幕する、全英オープンへの意気込みをお聞かせください。
桃田
「そうですね、1年2か月ぶりの海外の試合で本当に緊張すると思います。楽しみ半分、不安半分という感じ。今も練習してて本当にこれで大丈夫かなと思う部分が多いんですけど、出るからには優勝を目指して取り組んでいきたいなと思います」
--桃田選手の2021年の目標。そしてその先の夢を教えてください。
桃田
「東京オリンピックがあると思うので、震災から10年ということで、本当に何かの縁だと思うので優勝を目指して。2016年の時は本当にいろんな方に迷惑を掛けてしまったので、そういった方々へ2大会分の感動だったり、元気を与えられたらいいかなと思います。そこで結果を残すことでバドミントン人口が増えてもらいたいですし、将来的には自分のアリーナを持って、世界チャンピオンになりたいと思う少年少女たちを指導できるような場所を作って、コーチになれたらいいかなと思います」
写真:日刊スポーツ/アフロ