世界の４０を超える国と地域でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウス財団（本部ロンドン）が、１７日までに「ローレウス世界スポーツ賞２０２１」の最優秀復活選手部門にノミネートされているバドミントン・桃田賢斗選手（２６＝ＮＴＴ東日本）にインタビューを行いました。

第１回はノミネートされたことへの感想や競技復帰までの過程、東京オリンピックの目標について語りました。

※以下、桃田賢斗選手＝桃田、とします。（敬称略）。

－－ローレウス世界スポーツ賞にノミネートされた感想を教えてください。

桃田
「正直、選ばれるとは思っていなかった。僕はあまり英語ができないので、最初何が書いてあるか分からなくて。周りの人からおめでとうと祝福されて、これは何なんだ？という状態だったんですけど、ちょっとずついろいろな人に教えてもらいながら、本当にすごい賞なんだなと最近分かりました」

－－事故で怪我をされた際に、最初に思ったことはどんなことでしたか。

桃田
「最初に事故に遭ったときは、オリンピックどうこうよりもまず競技を続けることができるのかできないか不安になりましたね」

－－怪我からの復帰の過程で、どんなことを考えながらリハビリに取り組まれていましたか。

桃田
「第一の目標はやっぱりオリンピック。年内の１番大きな目標はオリンピックだったので、そこからいかに照準を合わせて、パフォーマンスを戻すことができるのかということにシフトしていたんですけど、やっぱり２か月間何もせず、あと事故からの後遺症も多少ありながらのリハビリは、いつも普通にできていたことができないもどかしさだったり、悔しさとかつらさは結構精神的にもきつかったですね」

－－復帰戦となった全日本総合選手権で優勝。この大会にはどんな思いで臨まれていましたか。

桃田
「本当に久しぶりの試合だったので自分のできることを精いっぱい、もちろん優勝することが目標でしたけど、（優勝が）できなかった場合でも悔いが残る試合だけはしないようにしようと思って取り組みました」

－－東京オリンピックでの金メダルへの自信をお聞かせください。

桃田
「出るからには優勝を目指したい気持ちはあります。遠慮している人がチャンピオンにはなれないと思うので、１００パーセント金メダル」

写真：日刊スポーツ／アフロ