東京五輪代表・田中希実、圧巻スパート
3日・4日の2日間、駒沢陸上競技場で行われた、東京陸協ミドルディスタンスチャレンジ。3日の3000mに続いて、4日の1500mに、東京五輪5000m代表内定の田中希実選手(21)が出場しました。
連戦の疲労を考え、序盤はペースメーカーの後ろにつき、体力を温存します。去年8月に、この1500mで日本記録(=4分05秒27)を樹立している田中選手。残り500m付近で先頭に立つと、さらに、残り300mでギアチェンジ。一気にスパートをかけると、2019年の日本選手権・中距離種目で2冠(800m・1500m)の実力者、卜部蘭選手を置き去りにします。その後、ぐんぐん加速した田中選手は、後続を突き放し、トップでフィニッシュ。
自身の持つ日本記録更新とはならなかったものの、4分13秒09の好タイムをマークし、3日の3000mに続いて、2日連続で全体トップとなりました。
レース後、田中選手は、「今日はラスト300mを大事にしたいと思っていた。最近は全然ラストが上がらないレースや練習ばかり続いていたので、そこの課題をもう1回クリアできるようにと意識していた」「ビルドアップみたいな形で(ペースを)上げていけたらと、ラスト500mあたりで前に出ました」とプラン通りのレースができたことを明かしました。
すでに東京五輪代表に内定している5000m以外に、この1500mでも代表内定を目指す田中選手。「ひとつひとつの種目を大事にした結果、そういう結果(代表内定)が手に入ったらすごくうれしいですし、今はとにかく、ひとつひとつの種目やレースと向き合いたいなと思っています」とコメントしました。