フェンシング界初 東莉央&晟良姉妹で五輪
日本フェンシング協会は25日、東京五輪の日本代表内定選手を発表しました。女子フルーレでは、東莉央選手(22)と晟良選手(21)の姉妹がそろって代表に内定。日本フェンシング界初となる姉妹での五輪代表となり、個人と団体で日本女子初のメダル獲得を狙います。
2人は協会を通じコメントを発表。姉の莉央選手は、「妹と共にオリンピック出場が決まり、一番近くで支えてくれている家族へ良い報告をできることが本当にうれしいです。東京で開催されるオリンピックは特別なものになると思います。大会本番では一試合でも多く戦えるよう、全力を尽くせるようこれからさらに頑張ります。そして、オリンピックという大きな舞台で戦えることを楽しみたいと思います」と、五輪への思いを寄せました。
そして妹・晟良選手は、「オリンピックに出場することは小学生の時からの夢でそれがかなってすごくうれしいです。そして、姉の莉央と一緒にオリンピックに出場することができるなんて信じられないです。小さい頃からずっと一緒に練習をしてきたので、あのような大舞台で共に戦えることが素晴らしいことだと思います。自分のためだけでなく、応援してくれる人たちのためにも戦い、本番では、悔いの残らないように全力を尽くし頑張ります。そして、出場するからには、メダルを目指して頑張ります」と、決意を語りました。
女子フルーレ団体は、東姉妹のほかに上野優佳(19)とリザーブで辻すみれ選手(21)が代表に内定。日本代表の青木雄介監督は、「姉妹でチームにいることは、姉妹の絆で、ピンチに陥った時に支え合うことでチーム全体に大きな力を生み出してくれるのではないか」と、東姉妹に期待を寄せました。
一方、ロンドン五輪男子フルーレ団体銀メダリストで、2大会ぶりの五輪出場を目指していた三宅諒選手(30)は、代表入りとはなりませんでした。
日本フェンシング協会の太田雄貴会長は「選ばれなかった選手たちの分も含め、フェンシングが一丸となり五輪でのメダル獲得、またフェンシング界の発展を目指し戦って参りたい」と語り、選ばれた選手へは「五輪はどれだけ強い気持ちで臨むかの1点。選手たちには人生をかける気持ちで挑んでもらいたい」と、エールを送りました。
写真:森田直樹/アフロスポーツ
※左が東莉央、右が晟良