第５５回織田幹雄記念国際陸上競技大会（２９日・広島）で、男子１００メートルに出場する桐生祥秀選手（２５）と山縣亮太選手（２８）が大会前日の２８日、会見に臨みました。

桐生選手は、「最近スピードアップしていていい感じで上がっている。もちろん（レースは）勝つ、優勝できればタイムもついてくる」と気を引き締め、地元・広島出身の山縣選手は、「久しぶりの広島。自分の課題がクリアできればいい記録、いい順位がついてくると思う」とそれぞれ意気込みを語りました。

２人がこの大会で対決するのは、２０１３年以来、８年ぶり。当時、高校３年生で１０秒０１をマークした桐生選手は、「注目してもらった、好きな競技場」と話し「山縣さんとは僕が高校生の時から走っていて、勝ったり、負けたりしていますし、楽しみです。山縣さんに向けられる地元の応援を桐生祥秀に変えられたらいい」と笑顔を見せました。

一方、山縣選手は、「地元（広島）のパワーが後押ししてくれると期待をしていますし、（自分の）１１０％の力を出すようなスピードトレーニングを重点的にやってきた。この試合をきっかけに、また復活してきたなと思ってもらいたい」と充実した表情を見せました。

男子１００メートルには２人の他、９秒台をマークしている小池祐貴選手、１０秒０７の自己ベストを持つ多田修平選手などがエントリー。東京五輪代表の３枠を争う６月の日本選手権を前に、日本のトップランナーが激突します。

写真：西村尚己／アフロスポーツ
※写真は２０１９年５月撮影