９日、群馬県前橋市のヤマト市民体育館でトランポリンの今季初戦、全日本年齢別選手権が行われ、東京五輪代表に内定している森ひかる選手が５６．２８０点で優勝しました。

森選手は「五輪に向けてこの構成を練習してきた」という東京五輪のための新しい演技構成を披露。得意の３回宙返り半分ひねりの大技・トリフィスを２本取り入れた前半部分はそのままに、８本目のジャンプをこれまでひねりのなかった後方２回宙返りに２回ひねりを加えました。

これにより一昨年の世界選手権で優勝した時の演技構成から０．４難度点を上げ、１４．８点の演技構成になります。

決勝では難しい演技構成でも最後まで演技を通しきり、世界選手権の得点を上回る５６．２８０点で優勝。「５７点を出すのが目標。結構悔しい」と満足はしていませんが「しっかり演技をできたのはよかった」と手応えを語りました。

空中でのアクロバティックな演技を終えた後に前髪を整えるのがルーティンの森選手ですが、この日は前髪をすべて上げた新しいヘアスタイル。「前髪を伸ばしたくて。跳んだときに目に当たったので上げることにしました。こっちの方が跳びやすい。もう下ろせないです」と笑顔で語りました。

この日は母の日。支えてくれる母・美香さんへの思いを聞かれた森選手は「オリンピックが近づいてきて、母の支えは力になっている。優勝できたのは良いプレゼントになったんじゃないかな」と話しました。