“スーパー小学生”9歳WATOが大技披露「金メダルをとる」パリ五輪新競技ブレイキン
◇THE JAM FINAL(20日、兵庫・浜甲子園体育館)
2024年パリ五輪で正式競技として採用されるブレイキン(ブレイクダンス)。全国各地で行われた予選を勝ち抜いた13人と招待選手などを含めた計24人でのトーナメント方式「THE JAM FINAL」が行われました。
本大会は年齢・性別不問ということもあり、9~45歳までと幅広い年齢の選手が出場しました。
その大会最注目となったのは、9歳のWATO(ワト)こと倉井湧都選手。
2012年9月、栃木県に生まれ、現在は小学校3年生。ブレイキンをやっていた父の影響で、5歳から競技を始めました。
倉井選手最大の武器はダイナミックな回転技の『パワームーブ』。ダンス歴4年ながらにして高難度の大技を身につけています。
パワームーブを武器に、去年11月、ブレイキンで最も大きな世界大会の1つ「バトル・オブ・ザ・イヤー」に出場。外国人選手の大人相手にも物怖じしない姿勢を見せるなど、チームの大会ベスト4に貢献しました。
今年1月に行われた「第3回全日本ブレイキン選手権」ではキッズ部門で初優勝。日本一のキッズダンサーとなりました。
そして今大会、初戦は15歳のMAHIROこと中村真大選手と対戦。パワームーブを駆使し、見事勝利します。
続く2回戦では大会最年長45歳のKAZUHIROこと新垣和泰選手。年齢差36歳の対戦となりました。
WATO選手はパワームーブを武器に一歩も引かない姿勢を見せるも惜しくも敗戦しましたが、今後に向けての目標も口にしました。
「今年中には『リアルワンハンドエアートラックス』を身につけたい」
『リアルワンハンドエアートラックス』とは、手だけで回るブレイキン高難度の大技『エアートラックス』の派生技で、片手だけで回る最高難度の大技です。
この最高難度の技を習得し、将来は「オリンピックでの金メダル獲得」と力強く宣言しました。