初戦敗退から復活 吉田が初の世界選手権へ
29日、全日本選抜レスリング選手権3日目。男子フリースタイル79キロ級に吉田隆起(りゅうき)選手(24)が出場しました。
昨年12月の全日本選手権王者の吉田選手は、今大会で優勝すれば10月に行われる世界選手権の代表に決まりますが、1回戦で敗退。世界選手権の切符は今大会の王者とプレーオフで争うことになりました。
自衛隊体育学校の先輩で東京五輪内定の乙黒圭祐選手の練習パートナーとして技を磨いている吉田選手は「朝(初戦で)負けて切りかえるのがしんどかったけど直前まで(乙黒)圭祐先輩とかコーチがアドバイスしてくれたので、それが自然に気持ちを切りかえる準備になりました」と語り、今大会の王者・高橋夢大(ゆうだい)選手(19)とのプレーオフ。
第1ピリオドは場外などで2点を奪われ劣勢に。それでも第2ピリオド残り1分、相手の消極的姿勢で1ポイント奪いかえすと残り4秒のところで場外に出し2対2に。試合はそのまま終了し、ラストポイントで吉田選手が勝利しました。
試合後、吉田選手は「仕掛ければポイントを取れるという自信はあったので割と落ち着いていました」と語り、世界選手権については「メダルを目標にいけるところまでいきたい」と意気込みました。