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“日本最速”サニブラウン 五輪で成長へ

2021年6月2日 15:08
“日本最速”サニブラウン 五輪で成長へ

陸上100mで日本記録保持者(9秒97)のサニブラウン アブデル ハキーム選手(22)が2日、オンライン取材に応じました。

サニブラウン選手は先月31日、2019年の世界選手権以来となるレースに出場。追い風3.6メートルの参考記録で10秒25だったものの、「とても新鮮な感じだった。レース自体はあまりよくはなかったと思うけど、気持ちよく100mを久しぶりに走れたので、自分的にプラスかなと思う」と振り返りました。

すでに100mと200mで東京五輪の参加標準記録を突破しているため、6月の日本選手権で3位以内に入れば代表に内定するサニブラウン選手。22歳で迎える大舞台について「東京五輪を経て、人として選手として成長できれば一番と思っている。ゴールでもないし、ここから自分がどうなっていくのかな」と五輪をステップにする思いを明かしました。

◆2019年世界選手権以来約1年8か月ぶりのレース「とても新鮮な感じ」
「しっかりウォームアップして気持ちよく走れて、ケガがなければそれでいいかなと思っていた。レース自体はあまりよくはなかったけど、気持ちよく100mを久しぶりに走れたので、自分的にプラスだった。いいスタートの出方が練習通りにできていて、すごくよかったと思う」

◆東京五輪代表選考会の日本選手権では「2冠して、五輪に向けていいスタートがきれたら」
「五輪の予行演習だと思って全力でいければ。練習はしっかりできているので、試合で出せるかなというところ。他の選手にとらわれずに自分の走りができるかを試せるいい機会になると思う。代表選考に残るのはもちろんだし、100m、200m両方出場するので、出るからには2冠して、五輪に向けていいスタートがきれたらと思う」

◆22歳で迎える大舞台「東京五輪を経て、人として選手として成長できれば一番」
「(世界のトップに)自分がどれだけ食い込めるかが楽しみ。開催するしないというよりは、したらしたで、自分は万全の態勢で準備していければ。東京五輪を経て、人として選手として成長できれば一番と思っている。ゴールでもないし、ここから自分がどうなっていくのかなと」

◆コロナ禍で考えたスポーツの意義「頑張っている姿を見せて、少しでも元気づけてあげられれば」
「スポーツとは何かとか、いろんなことを考えさせられ、ここまで長かったし、短かったなという気がする。観客がいて、サポートしてくれるみなさんがいてこそのスポーツだと身に染みて感じた。自分たちアスリートが日々しっかり練習して、大会で観客のみなさんがいなくても頑張っている姿を見せて、少しでも元気づけてあげられれば」

写真:ロイター/アフロ

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