日本勢18年ぶり世界王者 影浦心が快挙
12日に行われた柔道世界選手権ブダペスト大会・第7日、男子100kg超級決勝。影浦心選手はロシアのタメルラン・バシャエフ選手と対戦し、技ありによる優勢勝ちで優勝しました。この階級の優勝は日本勢として、2003年の棟田康幸以来18年ぶりの優勝。
試合後、日本代表の井上康生監督と抱き合った影浦選手は「井上監督が(全日本の)監督になってから9年間、最重量級だけタイトルを獲れていなかったので。自分の手で金メダルを獲れたこと、最後に最重量級で井上監督に金メダルをかけられたことは本当にうれしいですし、誇らしいことだと思っています」とコメント。
その一方で「結果が出たことはうれしいですけど内容が全然だめだった」と快挙にも反省を口にした影浦選手。「もっと技の幅を広げてスキのない選手になりたい」と今後に向けて決意を新たにしました。
一夜明けた13日には、代表監督就任以来「重量級の再建」を掲げていた井上康生監督が取材に応じ、「唯一私自身監督をやらせてもらう中で、重量級のみ優勝を勝ち取れなかった部分もあったので、また違った喜びもあった。ほかの重量級にとっても大きな刺激になる。我慢の連続だったと思いますが、よく最後まで耐えて優勝を勝ち取ってくれたなと思います」と影浦選手の優勝をたたえました。
写真:エンリコ/アフロスポーツ