阿部詩 五輪金メダルへ「覚悟をもって」
柔道女子52kg級で東京五輪代表内定の阿部詩選手(20)が、16日オンライン会見に応じました。開催まで残り37日に迫った東京五輪へ「阿部詩という柔道を見せて一番輝きたい」と決意を語りました。
また、男子66kg級代表内定の兄・一二三選手(23)との“きょうだい”そろっての金メダル獲得について、「きょうだい優勝というのは初になると思う。そこを目指してしっかり2人で、覚悟をもって試合に挑もうと思います」と意気込みました。
※以下、会見の主な内容
■近づいてきたなという気持ち
――いまのコンディションは
「(試合が行われた)カザニからの隔離が明けてからまた練習を再開させた。いまは順調に、五輪に向けて練習をしているところです」
――五輪開催まで40日を切っていますがいよいよだなという気持ちは
「本当に近づいてきたなという気持ちで、毎日過ごしています」
■兄・一二三選手の存在
――詩選手が五輪に出たいと思ったときから“きょうだい”でという思いは
「兄が本当に強すぎたというか、すごい存在だったので一緒に活躍したいとか一緒に試合に出たいとか思っていなかった。『追いつけたらいいな』とか兄を見ながら頑張っていたという感じでした」
――一二三選手からもらった言葉で心に残っているものは
「(高校1年生のときの)インターハイ1回戦負けたしたあとに電話をくれて『まだまだチャンスがあるから大丈夫だよ』と言ってくれた言葉はいまでも覚えている。最近だとタシケントの試合で、あまり思うように試合ができていなくて、決勝前に連絡をくれて『自分の柔道に自信をもって、自分の柔道をしてこい』というふうに連絡をくれたのは印象に残っています」
――五輪本番では2人で同時に金メダルが期待されていますが
「きょうだい優勝というのは初になると思う。そこを目指してしっかりと2人で、覚悟をもって試合に挑もうと思っています」
――お兄さんと一緒に優勝して金メダルをかけていることを夢で見るなどありますか
「夢はあまり見ないのですが、自分でイメージはするようにしています」
■阿部詩という柔道を見せて一番輝きたい
――東京五輪でどのような姿を見せたいか
「自分の柔道を『阿部詩という柔道』を見せて一番輝きたいなと思っています」
――阿部詩という柔道はどのような柔道か
「攻めて攻めてしっかり一本を取りにいくという柔道で、五輪に臨みたいなと思います」
写真:アフロ