「やっぱこれだなと思った」巨人・阿部監督 高橋由伸さんに明かした『困ったらど真ん中に投げろ』の真意
巨人の阿部慎之助監督と元監督の高橋由伸さん
首位から4位までが1ゲーム差にひしめく大混戦となっているセ・リーグ。そんな中、巨人は4連勝と波に乗り、首位広島にゲーム差なしと迫っています。
今季から阿部慎之助監督が指揮を執るようになり、巨人のチーム防御率は昨季の3.39(リーグ5位)から2.43(リーグ3位)に改善。阿部監督は投手陣に対し、春季キャンプから『困ったらど真ん中に投げろ』と伝え続けています。
この言葉の真意を巨人元監督・高橋由伸さんに聞かれると、「僕が言ったのは、WBCの最後(決勝)、大谷翔平選手とトラウト選手の勝負を見てそう感じましたね」ときっかけとなった試合を明かしました。
23年に行われた侍ジャパンとアメリカ代表のWBC決勝戦。3-2と1点リードする侍ジャパン・栗山英樹監督は大谷選手を9回のマウンドに送りました。2アウトを奪い、世界一まであと1アウトという場面でメジャー3度のMVP、強打者のトラウト選手が打席に入りました。一発が出れば同点という場面でしたが、大谷選手はカウント2-1からど真ん中に160キロのストレートを投じて空振りを奪い追い込むと、最後はスライダーで空振り三振。見事、侍ジャパンを優勝に導きました。
阿部監督は「あの勝負を見たらみんなすごいと思うはず。たぶん、外角低めをめがけて投げていなかったように見えたし、(球が)真ん中いってもトラウトが空振りした。ふと、やっぱこれだなと思った」と影響を受けたと明かしました。この『困ったらど真ん中に投げろ』という言葉には、制球を意識しすぎることなく、強く腕を振って威力のあるボールを投げるべきという意識を投手に植え付ける目的があるといいます。
また阿部監督は、投手が外角低めを狙った球が失投で真ん中に入り打たれるので、真ん中を狙えばコースのギリギリに散らばるのではという「逆の発想」もあると明かしました。
(7月5日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)
今季から阿部慎之助監督が指揮を執るようになり、巨人のチーム防御率は昨季の3.39(リーグ5位)から2.43(リーグ3位)に改善。阿部監督は投手陣に対し、春季キャンプから『困ったらど真ん中に投げろ』と伝え続けています。
この言葉の真意を巨人元監督・高橋由伸さんに聞かれると、「僕が言ったのは、WBCの最後(決勝)、大谷翔平選手とトラウト選手の勝負を見てそう感じましたね」ときっかけとなった試合を明かしました。
23年に行われた侍ジャパンとアメリカ代表のWBC決勝戦。3-2と1点リードする侍ジャパン・栗山英樹監督は大谷選手を9回のマウンドに送りました。2アウトを奪い、世界一まであと1アウトという場面でメジャー3度のMVP、強打者のトラウト選手が打席に入りました。一発が出れば同点という場面でしたが、大谷選手はカウント2-1からど真ん中に160キロのストレートを投じて空振りを奪い追い込むと、最後はスライダーで空振り三振。見事、侍ジャパンを優勝に導きました。
阿部監督は「あの勝負を見たらみんなすごいと思うはず。たぶん、外角低めをめがけて投げていなかったように見えたし、(球が)真ん中いってもトラウトが空振りした。ふと、やっぱこれだなと思った」と影響を受けたと明かしました。この『困ったらど真ん中に投げろ』という言葉には、制球を意識しすぎることなく、強く腕を振って威力のあるボールを投げるべきという意識を投手に植え付ける目的があるといいます。
また阿部監督は、投手が外角低めを狙った球が失投で真ん中に入り打たれるので、真ん中を狙えばコースのギリギリに散らばるのではという「逆の発想」もあると明かしました。
(7月5日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)