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【あの日のスタメン】1994年10月8日 語り継がれる“10・8”とは

2024年4月8日 16:02
【あの日のスタメン】1994年10月8日 語り継がれる“10・8”とは
1994年10月8日中日戦の巨人スタメン
往年のプロ野球ファンの間で語り継がれる「10・8」という言葉。

これは1994年10月8日の中日巨人戦のことをさします。この時、勝敗数が69勝60敗で並んでいた両チーム。追加日程で入ったレギュラーシーズン最終戦「10・8」がセ・リーグ優勝を決定する試合となりました。

ナゴヤ球場には3万5000人の観客が詰めかけ、球場のレフト奥に位置するビルの屋上で試合を見ようとする人々の姿もテレビ中継ではとらえられていました。

巨人の先発は槙原寛己投手。2回に落合博満選手のソロホームランと自身の内野ゴロで合計2点のリードをとるも、そのウラにパウエル選手を始めに4連打をあびるなど、2回途中でマウンドを降ります。そのマウンドを引き継いだのは斎藤雅樹投手。2日前のヤクルト戦で6回を投げていましたが、相手のミスもあり、無失点で切り抜けています。

3回ウラには落合選手が守備で太もも裏を負傷し、交代するハプニングにも見舞われましたが、村田真一選手、コトー選手、そして松井秀喜選手のソロホームランで5回までに6得点しました。

5イニング1失点の投球を見せた斎藤投手にかわって、7回からマウンドにあがったのは桑田真澄投手と豪華な3本柱リレー。7回を3者凡退に、8回には先頭打者の立浪和義選手を内野安打で出し、フォアボールで1、2塁のピンチを作るも、仁村徹選手を空振り三振に、彦野利勝選手をサードライナーに打ち取って無失点で切り抜けました。

そして、9回、2アウト1塁で打席に迎えたのは小森哲也選手。ボールカウント1-2からの4球目で、空振り三振を奪うと、その瞬間に巨人の優勝が決定しました。

▽中日のスタメン
監督:高木守道
1(左)清水雅治
2(二)小森哲也
3(遊)立浪和義
4(一)大豊泰昭
5(中)パウエル
6(三)仁村徹
7(右)彦野利勝
8(捕)中村武志
9(投)今中慎二