NFLのNFC決勝は日本時間30日、第1シードのフィラデルフィア・イーグルスと第2シードのサンフランシスコ・49ersがイーグルスのホームで対戦します。

注目は、イーグルスの先発クオーターバック（QB）ジェイレン・ハーツ選手と49ersの先発QBブロック・パーディー選手。

ハーツ選手は、2020年のドラフトでイーグルスから2巡目全体53位の指名を受けて入団。1年目はサイドラインで経験を積み、満を持して迎えた2年目の2021年から先発QBに定着しました。

対する、49ersのパーディー選手は、2022年のドラフトで最下位の7巡目全体262位で指名されて加入。「ミスター・イレレバント（重要ではない男）」と称され開幕当初は3番手扱いでしたが、第13週に先発QBの負傷で出場機会を得ると、翌週からスターターを任されチームの連勝を継続しています。

NFCの頂上決戦で初めて顔を合わせる2人の司令塔ですが、実はプロ入り前の大学時代にも1度対戦したことがあります。

2019年、ハーツ選手擁するオクラホマ大とパーディー選手擁するアイオワ州立大が対戦。

アイオワ州立大がパーディー選手のタッチダウンで残り24秒で1点差に迫ります。

しかし、2点コンバージョンでパーディー選手の逆転を狙ったパスがインターセプトされ、オクラホマ大が逃げ切りに成功。

この試合は、そのシーズンで最もエキサイティングなゲームの一つとなりました。

ハーツ選手は、前半だけでパスで3タッチダウン、ランでも2タッチダウンの計5タッチダウンをマーク。対するパーディー選手も、試合を通じて5個のタッチダウンパスに加えてタッチダウンランも1回決めて計6タッチダウンを記録するなど、両選手が大活躍する一戦でした。

大学時代に壮絶な戦いを繰り広げ、プロ入り時の評価は対照的ながらも、今や肩を並べるライバルとなったハーツ選手とパーディー選手。

NFLに戦いの舞台を変えても、2人の対決は大学時代同様にドラマチックな激戦となることが期待されます。