今年3月に亡くなったバレーボール元日本代表の藤井直伸選手がVリーグ特別賞を受賞したことをうけて、妻で同じくバレーボール元日本代表の美弥さんが挨拶しました。

VリーグDIVISION1の東レアローズでセッターとして活躍していた藤井選手。2017年から21年まで日本代表にも選出され、21年の東京五輪にも出場していました。2022年2月に胃がんであることを公表。約1年間、闘病生活を送っていましたが、今年3月に31歳という若さでこの世を去ることになりました。

全日程が終了した男子Vリーグは、藤井選手の功績をたたえ、特別賞を贈りました。

妻の美弥さんは藤井選手の代わりに授賞式に出席。「これまでの夫の功績をこのような形でたたえていただき、ありがたく誇らしく思っております」と挨拶し「バレーボールを通して、選手として人としてもたくさんの人に愛していただき本当にみなさまに成長させてもらった選手だと思っております。闘病中もいろいろな方に支えていただき『もう一度コートに戻って恩返しがしたい』と最後まで戦い続けることができたのも、信じて待っていてくださったみなさまがいたおかげです。この場を借りて感謝いたします」と大勢の観客の前で感謝の気持ちを伝え、会場は大きな拍手に包まれました。