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バレー福澤達哉 25年の競技人生に幕

2021年7月14日 17:03
バレー福澤達哉 25年の競技人生に幕

バレーボール男子の福澤達哉選手(35=パナソニック)が14日、会見を行い、現役を引退することを発表しました。

福澤選手は、大学1年生で日本代表に初選出され、2008年の北京五輪では、1992年バルセロナ大会以来の五輪出場に貢献。パナソニックでは3度の年間タイトル3冠に貢献し、ブラジルやフランスなど海外のリーグにも挑戦してきました。

25年の競技生活を振り返り、「競技を始めてから約25年、紛れもなくバレーボールは私の人生そのものでした。自分の限界がどこにあるのか、それを知りたくてただがむしゃらに必死になってここまでやってきました。これまで私を支えてくれた皆様方、本当にありがとうございました。最高のバレーボール人生を送ることができました、ありがとうございました」と感謝の思いを語りました。

23日に開会式を迎える東京五輪のメンバーには選出されず、引退を決意した福澤選手は、「今回、私の力が及ばず東京五輪のメンバーから落選しました。1年1年挑戦し続けて自分が信じるベストな選択をしてここまでやってきました。引退する悔いは残りますが、これまでの過程で、やり残したことはありません。引退する最後まで日本を代表して世界と戦えたことを誇りに思います」と話しました。

そして、東京五輪に臨む日本代表に向け、「私は五輪の舞台に立つことはできないが、今現時点で日本男子バレーを代表する最高のメンバーだと思う。これからバレーボールが注目され成長していく中で、ここでの活躍や結果は必ず大事になる。彼らもこれまで一緒に戦ってきたメンバー、私や外れたメンバー、それぞれの選手の思いを背負って戦ってくれると思う。きちんと日本を代表して戦ってくれるメンバーだと思うので、いち応援者として彼らの活躍を期待して見ていきたい」とエールを送りました。

引退後はパナソニックの社員として社業に専念するという福澤選手は、「アスリートとして築きあげた実績、肩書は通用しない世界で、これまで経験したことをどうビジネスに生かすことができるのか。バレーボール選手として世界を相手にどうすれば勝てるのか常に考えて勝負をしてきた。ブラジルやフランスリーグでは、現地での競技生活を通じて知見を広げることができた。そうしたグローバルな視点を継続して持ちつつ、強みを生かして新たなフィールドでも頑張りたい。これからも自分らしく前を向いて限界に挑戦し続けたいと思います」と新たなスタートへの思いを語りました。

写真:YUTAKA/アフロスポーツ

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