地元が応援 ビーチバレー審判は救急救命士
29日に行われたビーチバレーの試合。注目したのは審判の男性、黒岩健さん(43)です。
実は黒岩さん、鹿児島県日置市でコロナ対応にも関わる救急救命士。国や県に、市内で発生した陽性者の報告をしたり、ワクチンの手配などをしたりしています。
反対の声もあがるオリンピック。その心境は複雑だったといいます。
黒岩健さん(43)
「医療従事者である自分が、緊急事態宣言中の東京に行ってオリンピックに携わるのはどうかなと。自分が行くことによって(感染を)広げてしまう不安はありました」
高校生でバレーボールを始めた黒岩さん。その後、A級審判員の資格を取り、夢だったオリンピックの舞台に。
悩みながらも参加を決意。
「大会を精いっぱい支えたい」とトレーニングを始めました。
黒岩健さん(43)
「コートの中は40℃を超えるので、暑さにも耐えられるよう(鍛える)」
職場でも、いつも以上に気合が入ります。
日置市では、そんな黒岩さんを市を挙げて応援。選手ではないのですが、なんと横断幕まで登場。
70歳のお父さんは息子に思わず涙。
父・黒岩豊さん(70)
「親のおごりかもしれないですけれど、成長したなと」
長い間、家をあけることになる黒岩さん。子供たちは…
Q.お父さんが留守で寂しい?
娘
「いや、大丈夫です」
黒岩健さん(43)
「寂しいって言っとけ」
娘
「寂しいです…」
子供たちに活躍する姿を見せたいと語っています。