夢の舞台で銀メダル!梶原悠未「感慨深い」
東京五輪の自転車女子オムニアムで日本女子初のメダルを手にした梶原悠未選手が9日、メダリスト会見に臨みました。
-以下、会見の主な内容-
――メダルを獲得し、一夜明けた感想
「とてもうれしい気持ちでいっぱいです。夢の舞台でメダリストになることができてとても感慨深いです」
――金メダルへの期待もありましたが
「私も金メダルを目指してここまで取り組んできたのでとても悔しかったです」
――梶原選手にとってこの競技を選択した理由どんな魅力があったのか
「4年前にオムニアム種目で金メダルが一番近いと確信して、オムニアムに特化したトレーニングを積んできました。スピード、持久力、戦術すべてが求められるオムニアム種目はとても奥深くて、世界のエース選手たちが集う種目なので、そこで五輪金メダリストになりたいという夢を抱きました」
――2種目目でもう1ポイントを取れなかったことをどう考えているか
「昨日のレースでは2種目目において、1周前に先頭でポイントを狙いにいったシーンで、ポイント直前で後ろの選手に追い抜かれてしまったところが、私自身としても一番失敗してしまった点であると振り返っています。やはりあそこが後々の優勝選手とのポイント差に響いたと深く反省しております」
――レース後、母親とどんな話をしたのか
「レースを終えて、ホテルに戻ってから母と電話をしました。レース直後はおめでとうと母もいってくれていて、涙を流していたんですけど、その真意、本心について母に聞いてみたところ、母もものすごく悔しかったと言っていました。二人でその悔しさを共有して次のパリ五輪では絶対に金メダルを取ろうという話をしました」
――学業と競技を両立してきた自身のやり方がうまくいったと評価するのか、今後も両立することに向けた抱負を※梶原選手は筑波大学大学院(2年)在学中
「私の目標として、賢い自立したアスリートになりたいという思いがあるので、今後も一生学び続けて、学んだことをトレーニング、レース、競技人生に生かしていきたいと考えています」
――落車の際、気持ちをリセットできたといっていたが、どういう部分でリセットしたのか
「事前にコーチと落車をしてしまっても5周以内にレースに戻ればルール内でもう一度レースに再乗できるので、落車をしてしまっても、焦らずに落ち着いていこうという話をしていたので、転んでしまったときも一度深呼吸をして気持ちと頭をリセットしてレースに戻りました」
――観客の声は力になったか
「会場に入った瞬間からたくさんの観客の皆さんが会場に集まってくださっていたので熱気がものすごく高まっていて、気温でも普段の練習の時よりも2度3度高い状態であるということを確認していました。また、レース中、レース前にも拍手声援をたくさん送ってくださって、本当にレース中に苦しい場面、きつい場面で声援が私の背中を押してくれました」
写真:AFP/アフロ