引退表明の水谷が参戦 卓球Tリーグが開幕
9日、卓球「ノジマTリーグ2021-2022」が開幕しました。男子の開幕戦に東京オリンピック混合ダブルス金メダル、男子団体銅メダルを獲得した水谷隼選手(32)が所属する木下マイスター東京が登場。昨シーズン優勝の琉球アスティーダと対戦しました。
水谷選手は東京オリンピック後、ボールが見えにくい目の不調を理由に現役引退の意向を示していましたが、限定的な数試合の参戦としてTリーグの木下マイスター東京と契約を結びました。
開幕戦でベンチ入りした水谷選手に対し、試合前には東京オリンピックでのメダル獲得を受け、Tリーグ特別賞の授賞セレモニーが行われました。
水谷選手は「僕はオリンピックが終わって1か月、今はなかなか卓球の練習ができてないんですけど、木下マイスター東京と琉球アスティーダの選手が本当に素晴らしい試合を見せてくれると思うので、両チームの応援よろしくお願いします」と開幕戦、そして今シーズンのTリーグへの期待を寄せました。
Tリーグの試合は基本4マッチ形式(うち1マッチはダブルス)で行われます。第3マッチのシングルス。琉球は2020年全日本選手権でシングルス優勝の宇田幸矢選手が登場。東京・吉田雅己選手との試合は、最終第5ゲームまで、もつれ込む大接戦を琉球・宇田選手が制し、マッチカウント2対1と琉球がリードする展開になります。
追い込まれた東京はベンチから水谷選手が第4マッチに出場する大島祐哉選手に対し、身振り手振りで熱のこもったアドバイスを送ります。すると第4マッチ、東京・大島選手が期待に応える活躍を見せ、琉球・木造勇人選手に逆転で勝利。マッチカウント2対2の同点に持ち込み、試合は延長戦の「ビクトリーマッチ」に突入します。
ビクトリーマッチは11ポイント先取の1ゲームマッチで行われます。東京からは第4マッチに続き、大島選手が登場。琉球・宇田選手との対戦になりました。試合はデュースにもつれ込む大接戦を大島選手が制し、東京が開幕戦を逆転勝利で飾りました。
延長戦に突入する展開に、水谷選手の登場も期待されましたが、出場機会はなく、最後までベンチからチームを鼓舞し続け、勝利に貢献しました。
リーグ発足から4シーズン目となる卓球「ノジマTリーグ2021-2022」は、全92試合(男子21試合、女子20試合)が行われ、男子はレギュラーシーズン1位と2位チームによるプレーオフファイナルが3月に行われ、勝者が優勝となります。
写真:T.LEAGUE/アフロ