ロコ・ソラーレ涙の勝利 逆転で日本代表に
12日、平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレと今年の日本選手権優勝、北海道銀行による北京五輪への挑戦権をかけたカーリング女子日本代表決定戦が行われました。
この決定戦は5試合中、先に3勝した方が日本代表の座をつかみ、12月に行われる世界最終予選に出場。3位以内に入れば、北京五輪出場が決まります。
北海道銀行2連勝のあと、ロコ・ソラーレも2連勝と巻き返し、両チーム譲らずに迎えた最終第5戦。ロコ・ソラーレは5対4と1点リードで迎えた第7エンド。ナンバー2ストーンを争う展開にスキップ・藤澤五月選手の最後の一投は、目視では判定できない位置に。計測判定の結果、わずかにロコ・ソラーレのストーンがハウス中心に近く、2点を獲得。7対4とリードを3点に広げます。
最終第10エンドを迎え、ロコ・ソラーレは7対6と再びリードを1点差に縮められる接戦の展開に。北海道銀行がナンバー1ストーンの状況に、ロコ・ソラーレのスキップ・藤澤選手の最後の一投は、落ち着いてハウスの真ん中へ。これでロコ・ソラーレが8対6で勝利。ロコ・ソラーレは2連敗と後がない状況から3連勝と逆転で日本代表の座を勝ち取りました。
勝利した瞬間、涙を流しながら喜びを分かち合ったロコ・ソラーレの選手たち。試合後のインタビューにも涙ながらに答えました。
◆吉田夕梨花選手(リード)「今はまだ実感がない。チームを誇りに思うその感情だけです。2連敗したおかげで腹が決まりました」
◆鈴木夕湖選手(セカンド)「2連敗した後にすぐに切り替えられたのがよかった。チームのみんなのおかげ。チーム最高です!」
◆吉田知那美選手(サード)「2連敗の後、スタッフを含めたチーム全員で話し合った。ショット等すべて悪くないのに何が足りないのか。結論として出たのは、私たちには運がなかった、と。だったら自分たちで運命を変えようと話した。運命を変える戦いだった」
◆藤澤五月選手(スキップ)「2連敗しなければ、ロコ・ソラーレらしさを取り戻せなかったので、北海道銀行にも感謝しています。他のチームの思いも背負って頑張りたい」
ロコ・ソラーレは日本代表として12月の世界最終予選に出場。3位以内に入れば、北京五輪の出場権を獲得します。
■写真:森田直樹/アフロスポーツ
(※写真は2019年2月の日本選手権)