【独自】内村航平が告白「体操やっぱ好き」
体操の内村航平選手が23日、日本テレビの単独インタビューに応じ、東京五輪後の初戦を終えた今の心境を明かしました。
23日、東京五輪後初戦となる全日本シニア選手権にのぞんだ内村選手。鉄棒で大技ブレットシュナイダーを決めたものの、降り技の着地で失敗し、7位という結果に終わりました。
――失敗しましたけど笑顔でしたね?
「全然練習できていなかった割には意外といけたなという。降り技も初めてあんなこと(尻もち)になったので、『やっぱり練習していないからなったな』とか『ケガしなくて良かったな』とか、ほっとしたのが、笑顔の理由なのかなと思います」
――東京五輪後はネガティブな発言もあったが、それでもまた大会に出場する自分を突き動かすものは何か?
「今日(23日)の試合をやるまでは『世界選手権で演技をしなきゃいけないからやらなきゃいけない』みたいな義務感だった。でも今日(シニア選手権を)終わってみて、純粋にもっと突き詰めなきゃいけないなという探究心はやっぱり尽きないと思った」
――東京五輪後に『体操はもういいや』と本当に考えたのか?
「めっちゃ考えましたね、かなり。何のためにやってきたのかわからなかったし、準備をしっかりしてきたのにもかかわらず、ああなる(予選敗退)のもわからなかったし、何が悪いかというのをすごく考えていましたね。何が悪かったんだろうみたいな。答えはでないんですけどね、結局」
――東京五輪を経て、体操への向き合い方は変わったか?
「『(体操)やっぱ好きなんだな』というのは思いましたね。多分、五輪終わって『もういいや』となっていたら、(シニア選手権に)出ていないし、でも世界選手権に向けてやっているあたりはやっぱ好きだし、日本代表としての責任もあるし。今まで散々言ってきましたけど、満足する演技をやりたいという思いが強いですね。」
――今、自分の中で体操は、どんな存在?
「うーん…試合をやって終わってみて『結局好きじゃん』という感じですね。やる前は本当に義務感という感じがありましたけど『結局好きなんだな』というのがありますね。自分をなんでしょうね・・・証明するものですよね。いろいろ教えてもらったし、人生そのものですね」
――来月の世界選手権で演技するということは自分にとってどういう意味持つか?
「今のところリオ五輪終わってからの代表はいいことが一個もなかったので、そろそろ良くしたい。でも良く終わりたいというよりかは、ミスなく終わりたいという気持ちの方が大きいですね」
――どういう演技を思い描いているのか?
「欲は出さない。シンプルにミスなく終わればいいかなというだけですね。準備はしっかりしていきたいので、あとはしっかり気持ちと体をつなげて試合当日にやり切るというだけだと思います」
――世界選手権でやりきったら、どういう感情出てくると思うか?
「どうでしょうね。それはやった時にしかわからないですね。想像は軽く超えてくると思うので、今予想しても多分考えつかないですね」
――次に向けて今やるべきこと「この早く練習したいという気持ちのままいければ、すんなりいけると思います。特に深くは考えないです。『ここをこうしたい』というより、今早く帰って練習をしたいなという気持ちになっているので、その気持ちに素直になってやっていけばいいかなと思います」