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レスリング・清水賢亮 初の世界選手権で銅

2021年10月12日 14:57
レスリング・清水賢亮 初の世界選手権で銅

◆レスリング世界選手権最終日(現地10日、ノルウェー)男子グレコローマン63キロ級3位決定戦 清水賢亮10-1E・トルバ

非五輪階級の男子グレコローマン63キロ級で3位決定戦に臨んだ清水賢亮選手が、ハンガリーのE・トルバ選手からテクニカルフォール勝ちを収め、銅メダルを獲得しました。

清水選手の叔父は、長野五輪のスピードスケート男子500メートルで金メダルを獲得するなど、3度の五輪で金銀銅3つのメダルを獲得した清水宏保さん。優勝した2020年12月の全日本選手権後には「下半身が弱いと言われたので、下半身のトレーニング、どうしたら足腰が強くなるとか、体幹トレとかを習った」と、直接指導を受けたことを明かしていました。

そして今年5月、代表決定プレーオフで勝利を収め、初めて世界選手権への切符を手にしました。

迎えた世界選手権は、3回戦で敗れたものの、敗者復活戦に勝利。銅メダルをかけ3位決定戦に臨みました。

試合序盤、相手選手と組み合った際に相手顔が清水選手の顔面を直撃。鼻から出血するアクシデントに見舞われました。さらに開始1分過ぎには、場外に出され1ポイントを先制されます。それでも1ポイントを返し、同点で迎えた2分過ぎ、相手を抱え投げ技を披露。一気に5ポイントを獲得するビッグポイントで6-1とすると、その後も着実にポイントを加え、試合時間2分47秒でテクニカルフォール勝ち。見事、銅メダルを獲得しました。

試合後、清水選手は「1ポイント与えてしまったけど、取り返すことができたのでよかった。自分でもびっくりするくらいうまくいきすぎた試合だった。緊張とかはなく、3位決定戦の舞台を楽しむことができた」と、振り返りました。

そして今後については「スタンドは自分が押し勝ってるくらいで、世界でも通用するなと少しは思ったので、グランドの守りを強化したい。(五輪階級の)67キロ級で戦える体を作っていきたい」と、パリ五輪に向け決意を語りました。


写真:日本レスリング協会