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サッカー日本代表 逆境の豪州戦 勝因語る

2021年10月13日 15:23
サッカー日本代表 逆境の豪州戦 勝因語る

◆サッカー・カタールW杯アジア最終予選 日本2-1オーストラリア(12日、埼玉スタジアム2○○2)

最終予選1勝2敗の厳しい状況で12日のオーストラリア戦を迎えた日本代表は、2-1で勝利。監督・選手がその勝因を語りました。

森保一監督はオーストラリア戦の戦術プランについて、「まずは攻撃の優先順位として、ボールを奪って出来るだけ素早く相手のゴールに向かっていくということ。我々のつけいる部分でいくと、ビルドアップの時にサイドバックは高い位置にポジションを取ってくるので、ボールを奪ってからそのスペースをついていけるのではないか」と、分析して試合に臨んだことを明かしました。

前半8分の先制シーンは、伊東純也選手が相手GKにプレッシャーをかけ、守田英正選手が高い位置でボールを奪い、素早い攻撃から田中碧選手がゴール。監督の狙いがはまった形となりました。

初出場で先制ゴールをあげた田中選手は、「こういう状況の試合で自分を選んでくれたので、自分でやらなければいけない責任が間違いなくあった。点を取ることだけを考えてプレーしていたので点を取れて良かった」と振り返りました。

後半41分の決勝点は、吉田麻也選手のロングフィードを浅野拓磨選手が相手サイドバックの裏で受け、放ったシュートがオウンゴールを誘いました。

この場面について長友佑都選手は、「途中から入った選手たちも裏へのスピードを生かしながら、相手がバテていく中ですごく裏をつけていた。それをチームとしてやり続け、勝負をかけ続けられたのが点が入った要因」と、チームの戦術が実を結んだことを明かしました。

日本を攻守にわたり支えたボランチの遠藤航選手は、「前から奪いに行くかけ方で、拓実(南野)と純也(伊東)のポジショニングはかなり高めでやっていた。サイドバックがその分高い位置をとらないと結構厳しいが、そこはうまくやれていた。拓実と純也もうまく下がり過ぎずに中間ポジションとりながら、センターバックに対してはサコくん(大迫)を行かせないで、ボランチに落ちてきたやつを見させながら拓実と純也がセンターバックに行かせるというところはうまくやれたと思う。ボランチも碧(田中)と守(守田)が付いていたのでうまくいった」と、手応えを語りました。

負けられないオーストラリア戦で勝利を呼び込んだ選手たちについて森保監督は、「逆境を乗り越えた時に自分たちはレベルアップできるんだと選手同士で共有して戦いに臨んでくれた。先制から追いつかれ、厳しい試合内容の中、選手たちが自分たちの力を信じて、応援してくださるサポーターの声援を受けて、最後まで勝利を諦めず、自分たちは絶対にワールドカップに出るんだという気持ちを強く持って試合を戦い抜いてくれて、最後決勝点が生まれた」と語りました。


写真:YUTAKA/アフロスポーツ
左上が森保監督、右上が田中選手
左下が長友選手、右下が遠藤選手