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小林陵侑「世界のトップで」ヒルレコードV

2021年10月30日 19:48
小林陵侑「世界のトップで」ヒルレコードV

◇ノルディックスキー・ジャンプ 第34回UHB杯ジャンプ大会ラージヒル競技
(30日 札幌・大倉山ジャンプ競技場:ヒルサイズ137m、K点123m)

スキージャンプのUHB杯(ラージヒル)が30日に行われ、2018-19シーズンW杯総合王者の小林陵侑選手(24)が合計309.4点で優勝しました。

今大会は、北京五輪代表選考に関わるW杯(11月ロシアで開幕)前最後となる国内での試合。

小林陵侑選手は、1回目にK点(123m)を越える130mを飛び、全体トップに立ちます。2位には1.4点差で陵侑選手の兄・潤志郎選手(30)がつけます。

迎えた2回目、まずは兄・潤志郎選手が135.5mを飛び、暫定トップに立ちます。

その後、陵侑選手が飛ぶ直前にゲートが変更(安全を考慮し、飛びすぎを防ぐため)され、自身も初めてだという4ゲートからのスタートになりました。この変更にともない、助走距離が短くなり、スピードも出にくい形に。

それでも「風にも乗れたし、久しぶりに楽しかった」という陵侑選手は、これ以上飛ぶと危険とされる、ヒルサイズ(137m)を大きく越える143.5mの大ジャンプでガッツポーズ。ヒルレコードタイとなる圧巻のジャンプでみせた陵侑選手が、兄弟対決を制し、優勝を手にしました。

22日の全日本選手権ノーマルヒル、24日のラージヒルでも優勝している陵侑選手は、これで国内3連勝。「ミスがなかった。すごくジャンプの内容がいいし、飛んでいても楽しいので、冬につながるんじゃないかなと思う」と自信をのぞかせました。

北京五輪代表選考にも関わるW杯については「今年も世界のトップで戦い続けられるよう、まずは1勝目指してロシアから頑張りたい」と意気込みました。

◇結果
1位 小林陵侑:309.4点
2位 小林潤志郎:283.9点
3位 中村直幹:264.2点