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村上宗隆の師匠 ベテラン青木宣親「硬かった」プロ1年目の自主トレでアドバイス

2022年9月13日 5:55
村上宗隆の師匠 ベテラン青木宣親「硬かった」プロ1年目の自主トレでアドバイス
2019年から青木宣親選手(左)の自主トレに参加した村上宗隆選手(右)
今季プロ野球で令和初の打撃三冠王の期待がかかるヤクルトの村上宗隆選手(22)。11日の日本テレビ「Going! Sports&News」では、チームメートの大ベテラン青木宣親選手(40)をインタビュー。村上選手の成長について話してくれました。

◆きっかけは2019年の自主トレ プロ1年目シーズン後に参加

「師弟関係というとちょっと恥ずかしいです(笑)。20歳くらい違うので、年齢の離れたお兄ちゃんです。すごくかわいいですよ、自分からしたら」

村上選手との関係について、照れくさそうに話した青木選手。2人の深い関係は2019年から。青木選手のアメリカ・ロサンゼルスでの自主トレにプロ1年目を終えた村上選手が参加しました。

「村上がプロ1年目だったので2軍だった。その時に『自主トレ一緒にやってみるか?』と話をしたら『よろしくお願いします』と言ってやりました」

すでにチームで一番の長打を打てるバッターだった村上選手に大きな才能を感じていた青木選手。この若き才能を伸ばすことはチームにすごくいいことになると感じていました。

◆青木が村上に説いたストレッチの重要性 試合前は欠かさず念入り

首位打者に3度輝いたヤクルトのレジェンド青木選手が村上選手に教えたのは、ストレッチの重要性。入団当初は硬かった村上選手に柔軟性を取り入れることを勧めました。

「体が柔らかいのはすごく必要なこと。ケガしにくい体も柔軟性の部分からくると思いますし、取り組みと考え方については結構言いました」

現在シーズン中の試合前には、欠かさず20分以上かけてストレッチを行う村上選手。188cm97kgと恵まれた体格に加えて、柔軟性を手に入れました。

その柔軟性は打撃フォームにも影響を与えています。入団時に比べてバットを引いてから離すことができるようになり、青木選手も「上半身の可動域は広い方がいいですし、効率良くしっかりとパワーを出せるようになった」と話しました。

今季村上選手の53本塁打のうち、最も印象に残っているホームランを聞くと、青木選手は今月2日中日戦での50号ホームランを選択。0-0で迎えた3回、先制3ランHRでチームを勝利に導きました。

「点数が欲しいところでのホームランでしたし、流れを一気に引き寄せた。50発目という節目もプロ1年目後の自主トレからずっと一緒にやっていたので、ここまで成長したと思うと、本当にうれしかった」村上選手の活躍に思いをはせた青木選手。最後は「超えて欲しい、バレンティンを」と、バレンティン氏(2013)が持つプロ野球シーズン最多記録60HR超えを期待しました。