新庄監督 会見の服装は“世界で一着”
日々のファッションでも注目されているプロ野球・日本ハムファイターズの新庄剛志監督。就任会見に着ていた、ど派手なスーツと大きな襟がSNSなどで大きな話題となっています。服装を担当したオーダースーツ専門店に、仕立ての裏側を取材しました。
■「奇抜でハリウッドぽいスーツをつくってほしい」と、新庄監督からオーダー
今月4日に行われた就任会見で、新庄剛志監督は、チェック柄の赤のスーツに大きく襟の立った白いシャツを身につけて登場。
挨拶の冒頭で、「監督らしく今日はびしっと監督っぽい格好で来ました」と語った新庄監督。自ら意識した「監督っぽい格好」とは何か、服装を仕立てた滋賀県守山市にあるオーダースーツ専門店「DAVID LAYER」に話を聞きました。
「奇抜でハリウッドぽいスーツをつくってほしい」と、新庄監督からこのような依頼があったと話すのは伴野友彦社長(41)。
新庄監督とは以前からご縁があったということで、「どういう機会で着るのかは分かりませんでしたが、『どんな時にも情熱を持っていただきたい』という思いから濃いめの赤色のスーツを提案しました。」と話します。
■襟の高さは通常の2倍 「頂点に立ってほしい」という思いを込めて
スーツの中に着るシャツについて、新庄監督から、「首が左右にまわらないほどの高さの襟にしてほしい」との要望がありました。
これまでに聞いたことがない異例なオーダーに、伴野さんは当初、戸惑いました。その後、「これも、新庄監督の“型にはまりたくない”“人とかぶりたくない”という発想からだろうと理解し、仕立てにあたりました」と語ります。
伴野さんは、シャツの襟を通常の高さのおよそ2倍の10cmほど仕立てたのです。「新庄監督に頂点に立ってほしいという思いも込めて」と、笑顔で説明を加えました。
■「世界でたった一着だね」新庄監督も絶賛
完成したスーツとシャツを試着した新庄監督は、「周りとかぶることのない、世界でたった一着だね」と、とても気に入った様子で絶賛したといいます。
自身が仕立てた洋服を身につけて会見に臨む新庄監督を見て、「新庄さんの晴れ舞台に自分たちがつくったものを着てくれるなんて、こんな光栄なことはない。一生の思い出です」と話す伴野さん。
「これからもサプライズをたくさん起こして、野球界を盛り上げてほしい」とエールを送っています。
監督就任会見の後、店舗には「新庄さんと同じあの高さの襟のシャツをつくってもらえるのか」という問い合わせが来ているということです。