広島カープは１８日、これまでエースとしてチームを支えてきたプロ８年目の大瀬良大地投手（３０）がフリーエージェント（ＦＡ）権を行使せず、カープに残留することを発表しました。

以下、大瀬良大地投手の会見。主な一問一答

――残留を決めた１番の理由は？

「１番は決められないが、理由も数えきれないくらいたくさんある中で全てが１番だと思います。あえて理由の一つを上げるとすれば、僕がドラフトにかけてもらって、その時にカープから“必要だ”と指名していただいて、そして競合で抽選という形になったが、そこで恵さん（田村スカウト）が交渉権確定のくじを引いてくれ、そこからたくさんのご縁に恵まれて今までやってこられて、そのたくさんのご縁に支えられながらここまで来ました。そういうご縁に背を向けることはできないかなという思いもあったので、それが理由の一つ」

――今年早い時期にＦＡ（権）を獲得したがシーズン中に悩んだ時期はありましたか？

「時期も結構早かったですし、考える時間はたくさんあった中で、頑張ってつかんだ権利だったので考えることも悩むこともありました。それでも考えれば考えるほどカープに対する愛着がどんどん強くなっていった」

――球団からはどのような声かけがありましたか？

「条件提示など色々と話をさせていただいた中で、できるだけ長くカープで精神的な柱としてやっていってほしいと言葉をいただきました。そういった言葉がすごくうれしかったですし、僕もそういった言葉をかけてもらえるだけの選手になれたのかな、といううれしさもありました。これまでもお世話になってきたので、カープでたくさん学んだ伝統や良い所というのはカープの後輩たちに受け継いでいくものだと思いました」

――なるべく長くカープにいたいということですか？

「そうですね。僕の野球人生の大きな岐路というか分岐点でこのＦＡ権があったと思いますので、何年契約になるかとかではなくてどこで終えるのかも考えました。そういった意味でも来季からまたカープでお世話になることは一年でも長くカープのために、ファンの皆さんのために一生懸命頑張っていきたいなと思っています」

＜大瀬良大地投手の通算成績＞
プ　ロ：８年目
登　板：２０５試合
勝　敗：６７勝４４敗
投球回：９９３回
防御率：３．４０

＜今季成績＞
登　板：２３試合
勝　敗：１０勝５敗
防御率：３．０７

＜獲得タイトル＞
２０１４年　新人王
２０１８年　最多勝＆最高勝率