×

大谷「満票はビックリ」イチロー以来MVP

2021年11月19日 15:20
大谷「満票はビックリ」イチロー以来MVP

米・メジャーリーグで今季、投打の二刀流で活躍したエンゼルス・大谷翔平選手が日本時間19日、アメリカン・リーグのMVP(最優秀選手)を受賞しました。日本人選手としては、2001年のイチロー氏以来2人目で、満票での受賞は史上初の快挙となります。

受賞後、電話取材に応じた大谷選手は「泣くというより、うれしかった。満票だったので、ちょっとビックリというか、よかったという気持ちが強い」と受賞の瞬間についてコメント。

メジャー4年間で二刀流に挑戦し続けたことには、「ここまで100%歓迎されたというのは、プロに入ってなかった。(二刀流に対して)常に批判的なことはありましたけど、ここで頑張りたいだけで反骨心はなかった。自分が純粋に、どこまでうまくなれるか頑張れたのがよかった」と振り返りました。

また、メジャーでのMVPで自身の目標が達成できたかを聞かれると、「(目標達成は)なってない。自分でできたと思う日はおそらく来ないので、目標はアバウトにしているというか、ゴールがない分、常に頑張れると思う。(MVP獲得で)確実にステップアップしたと思っているし、今後のモチベーションの一つになる」と話しました。

さらに今夜、MVPのお祝いするかと聞かれると、「特にないです。1人で寂しく過ごします。明日もあるので早めに寝ると思います」と歴史的な一日になったものの、平常と変わらない姿勢を見せました。

そして、日本選手初のMVPを獲得したイチロー氏が、無理はできる時しかできない」と話していたことについても聞かれた大谷選手。「無理というのは、ケガをするまでやりなさいという意味ではない。ピークでいられる時期、選手として保てる時期は長くないので、タイムリミットは毎年近づいていますし、『自分の能力を伸ばせる時間を大事にしながらやれ』とそういう意味にとらえています。これから選手としてピークを迎えるし、もっと頑張りたい」と、今後に向けても思いも語りました。

そして日本の子供たちへ、「僕はイチローさんがMVPをとった時に見ていましたし、あこがれたりしたので、そう思ってくれるように、また頑張りたい。(自分を見てくれた中から)そういう選手が出てくるのが将来楽しみだし、一緒にできるのが楽しみです」とコメント。“未来の大谷翔平”と一緒にプレーしたいとエールを送りました。


写真:日刊スポーツ/アフロ
※写真は2018年9月に撮影