日本S第6戦の舞台は予想最低気温9℃
パ・リーグ王者オリックス(2勝)と、セ・リーグ王者ヤクルト(3勝)の日本シリーズは第6戦までもつれ込む大接戦となりました。27日から決戦の舞台は、屋外球場である「ほっともっとフィールド神戸」へと移動し、勝負のポイントに挙げられるのが当日の天候です。
気象庁によると、27日の神戸の予想最低気温は9℃。さらに球場がある神戸総合運動公園は標高105mのため、気温が約1℃下がるだけでなく、夕方以降は空気が乾燥し、“気温以上に寒く”感じるとのことです。また寒気の影響で不安定な空模様になると予想されています。
日本シリーズ開幕前、元巨人で野球解説者の清水隆行さんは日本シリーズ第6戦について「波乱含みの一戦になる可能性がある」と指摘していました。その理由に“寒さ”を挙げ、「(これまで)京セラドーム大阪、東京ドームで戦って、第6・7戦はほっともっとフィールド神戸で戦う変則的なシリーズ。ドーム球場からいきなり屋外球場になります。しかもあの屋外球場は標高も少し高くて夜は寒い。さらに11月下旬のナイターだからめっちゃ寒いぞ!」と説明します。
そして清水さんは、「屋外球場だから風もあるので、気を使いながらプレーをしなくてはいけません。“寒さと風”で投手も守備陣も難しさはあると思います」と、これまでの試合との違いも指摘しています。
日本シリーズが3つの球場で行われるのは実に59年ぶり。第1・2戦はオリックスの本拠地である京セラドーム大阪、第3~5戦は、ヤクルトが通常使用する神宮球場が明治神宮大会で使用できなかったため、東京ドームでの開催となりました。第6・7戦は、京セラドーム大阪でアーティストのコンサートが行われるため、ほっともっとフィールド神戸で開催することになりました。
ドームの「人工芝」から、屋外球場の「天然芝」へと戦いの舞台を移す第6戦。守備面でもいかにミスをしないかが、ひときわカギとなる一戦かもしれません。
写真:アフロスポーツ
日本シリーズ第6・7戦の舞台「ほっともっとフィールド神戸」