NBA日本人歴代最長の4シーズンプレー!バスケ日本代表・渡邊雄太の軌跡 知られざる中学・高校時代の鍛錬…
今年5月、元フジテレビアナウンサー・久慈暁子さんとの結婚を発表した渡邊雄太選手。今では世界最高峰のNBAで活躍するバスケットボール選手ですが、小学生時代には「マッチ棒」というあだ名がつけられるほど体は細く、身長もそれほど大きくなく、目立ったプレーヤーではなかった、と渡邊選手の中学時代の恩師・真砂英広さん、平田久幸さんは言います。中学に入ると、渡邊選手を苦しめたのが「成長痛」。当時について渡邊選手は「階段の上り下りは、手すりがないとキツイくらい、本当にしんどかった」と語ります。しかし、つらい成長痛を乗り越えると、中学卒業の頃には身長は192cm程になったといいます。
また、取材では現在の渡邊選手の強じんなフィジカルをつくった秘密に迫りました。中学時代は、学校近くの砂浜をただひたすら走ることで足腰を鍛えたといいます。渡邊選手は「地獄でした。足腰は本当に鍛えられたなっていう部分と、成長痛がひどかったので、かたい所を走ると、どうしてもヒザが痛くなるんですけど、(砂浜の)柔らかい所とかだと、あまりヒザにも負担がかからなかった」と当時を振り返ります。
さらに高校は、地元・香川県のバスケ強豪校・尽誠学園に進学。高校時代の恩師・色摩拓也さんに話を聞くと、渡邊選手のプレーを見て、フットワークが弱点だと感じ、重点的にトレーニングをさせたといいます。「渡邊は足もすごい長かったので細かいステップでも(身長が)小さい子より全然時間がかかったりするんです。フットワークのトレーニングを小さい子と同じか、それ以上にしっかりとやらせてました。難しいだろうなと思いながらも、渡邊は歯を食いしばってやっていた」と当時の様子を教えてくれました。地道な努力を続けた渡邊選手は2年連続で全国大会準優勝に導くなど、チームの中心選手に成長しました。
中学・高校で鍛えられた足腰とフットワークが、今もNBAで活躍する渡邊選手の礎になっていました。