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優勝候補にリベンジ成功「劣勢を経験」「チーム力」「プレッシャーもない」史上初の決勝へ「作戦会議します」

2022年2月19日 15:07
優勝候補にリベンジ成功「劣勢を経験」「チーム力」「プレッシャーもない」史上初の決勝へ「作戦会議します」
史上初の決勝進出を決めたカーリング女子日本代表 (写真:ロイター/アフロ)
カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレが18日、準決勝で予選リーグ1位で優勝候補のスイスと対戦し、8対6で勝利しました。日本は17日の予選リーグ最終戦でもスイスと対戦。その時は、最終エンドでコンシード(試合終了前に敗北を認める)して完敗するも、4位となり準決勝へ進出していました。

その準決勝では、5対2とリードした状態で前半を終了。第7エンドに3点を奪われましたが、「4位上がりの私たちの最大のアドバンテージはラウンドロビン(予選リーグ)でほかの3チームよりもたくさんのミスだったりたくさんの劣勢を経験できていること」と吉田知那美選手は話し、冷静さを欠くことなく試合を進めて見事リベンジを果たしました。

これで日本カーリング史上初の決勝進出となり、銀メダル以上が確定。スキップの藤澤五月選手は、「まだ正直信じられない部分はある」と初の決勝進出に戸惑いながらも、「やることは変わらず自分たちの試合をチーム全員で戦いきるだけかなと思うので、決勝まで時間があるのでまた作戦会議したいと思います」と意気込みました。

◆以下、各選手のコメント

――初めての決勝進出、銀メダル以上が決まりました。

◇リード・吉田夕梨花選手
「本当に勝ちたいというよりも、昨日のゲームよりとにかくいいショットをひとつひとつ、チームショットでちゃんと決めたいというのと、この準決勝に立てている時点で本当にご褒美だった。きょうは4人そして(石崎)琴美ちゃん、コーチ、トレーナーさん全員の気持ちを背負ってみんなが一緒に氷の上に立ってくれていると思って、きょうは本当に自分たちらしい試合ができたのかなと思います」

――序盤はしびれるような展開でしたが、第5エンド4得点。大きかったと思いますがいかがですか?

◇セカンド・鈴木夕湖選手
「本当に相手のチームがとても上手で、ここぞというときにしっかり決めてきて、ずっと私たちも危ない展開だったり、耐える展開だったんですけれども、本当さっちゃん(藤澤五月選手)が、ずっとナイスショットを投げ続けてくれて、ちな(吉田知那美選手)が本当ナイスコールでチームですごくいいショットを決めきれて、すごく本当にチーム力を見せつけられた試合だったのかなと思いました」

――第9エンドのピンチも藤澤選手のショットで乗り切りましたね?

◇藤澤選手
「その辺は別にそんなにプレッシャーも正直感じていなくて。というのも、正直17日のスイス戦でけっこう私の中で迷いがあって、それが作戦だったりショットにも影響してしまった部分があった。けれど、(準決勝前の)午前中だったり、夕方ぐらいまで時間があった中でしっかりチームみんなで話し合って、きょうの試合をどういうふうにしたいかしっかり話して、気持ちをしっかりもってこの試合には入れたことがすごくよかったのかなと思います」

カーリング女子決勝は20日に行われ、予選で敗れている英国と対戦します。