◇プロ野球セ・リーグ ヤクルト8-6阪神（6日、甲子園球場）

ヤクルトは延長11回、塩見泰隆選手のタイムリーで勝ち越しに成功。5時間を超える接戦を制し、連敗をストップしました。

「令和の3冠王」を狙うヤクルトの主砲・村上宗隆選手は6打数2安打1本塁打2打点と、この日も攻撃を牽引しました。

第1打席、村上選手は阪神の先発・青柳晃洋投手と対戦。青柳投手とは今季は9打席対戦し、2安打と苦手とする相手。9球粘るも空振り三振に終わります。

しかしこの日の村上選手は違いました。
第2打席、青柳投手の際どいコースを見極め、3ボールとバッター有利のカウントで迎えた4球目、甘く入ったシンカー捉え、ライト前へタイムリーヒット。難敵・青柳投手を攻略し、先制点をチームにもたらします。

続く第3打席は1点リードで迎えた6回。先頭バッターの村上選手は青柳投手が投じた2球目、外角へ厳しいコースのストレートを完璧に捉えると、バックスクリーン左への特大ホームランとなりました。

このホームランで村上選手は今季52号。1963年南海・野村克也さん、1985年ロッテ・落合博満さんと並ぶ歴代6位タイに。また難敵・青柳投手から放った今季初ホームランとなりました。

7回で迎えた第4打席、2アウト満塁と一打大量得点のチャンスで打席に立った村上選手。阪神の2番手・岩崎優投手が投じた5球目、外角のストレートに手を出しますが、バットの先に当たりここは打ち損じ。セカンドゴロに倒れました。村上選手は打った瞬間悔しがる表情を見せました。

第5打席が回ってきたのは延長10回。阪神の5番手・岩貞祐太投手との対戦。2球目、内角のストレートを捉えた強烈な当たりは右中間の深いところへ。あわやホームランという打球に球場がどよめきましたが、阪神のセンター・近本光司選手がフェンスギリギリでジャンピングキャッチ。好守に阻まれセンターフライに倒れました。

第6打席は延長11回、この日2回目の満塁のチャンスで打席を迎えます。対するは阪神の6番手・浜地真澄投手。4球目、外角高めのストレートに振り遅れ、空振り三振。満塁のチャンスを生かせませんでした。

この試合、6打数2安打1本塁打2打点の活躍を見せた村上選手でした。

▽以下、村上選手の成績（6日阪神戦後）

【打率】.341（リーグ1位）
【本塁打】52（リーグ1位/歴代6位タイ）
【打点】127（リーグ1位）