“ママっ子”ヌートバー 日系選手初の侍ジャパン選出に「母を笑顔にできるチャンスがあるのはクール」 WBCで全力プレー誓う
ヌートバー選手は「控えめな表現でも、大変名誉なこと。本当に本当に興奮している。当たり前のことだとは思っていない」と喜びをあらわにし、「僕らの家族にとっても、ちょっとクレージーなことになっているみたいだ。母のところにリポーターがたくさんやってきている。今、母はメディアツアーをしているようなものだね。彼女はその瞬間を少しでも楽しもうとしていると思う」と、語りました。
アメリカ・カリフォルニア州生まれで、日本人の母を持つヌートバー選手。フルネームは『ラーズ・テイラー・タツジ・ヌートバー』といい、『タツジ』は祖父・達治さんにちなんで名付けられたといいます。
自身は“ママっ子”であることを明かし、侍ジャパンへの選出は「特に母にとっては特別なこと。母を笑顔にできるチャンスがあるのはクールだ」と、ほほえみました。
日本語の勉強について聞かれると「少しはトライしたが、新しい言語を1か月で学ぶのは難しい(笑)」と、日本語は得意ではないことを認めながらも「母が日本の国歌を家で歌っているから、それをまねしたりしている。日本の文化に敬意を払うようにしたい。自分自身や家族を困らせるようなことはしたくない。初めて米国生まれとして選ばれたから、そんな失敗は避けたいよ」と、答えました。
ヌートバー選手は、2021年にカージナルスでメジャーデビュー。昨季は108試合の出場で打率.228、14本塁打、40打点の成績を残しました。守備では、ライトを中心に外野全ポジションを守り、強肩が持ち味。打撃では、選球眼の高さが評価されています。
WBCでは、どのようなプレーで貢献したいかを問われると「正直なところ、私は自分のことをゼロ・ツール・プレーヤーだと思う。ただ、一生懸命に働いて、最高のプレーヤーになろうと思っている。侍ジャパンが、そんな私を受け入れてくれたらうれしい。もちろん、いい守備をするし、打席でも粘るつもり。私は大谷翔平選手やマイク・トラウト選手や、他の選手たちのように突出している訳ではないので、フィールドに出て一生懸命プレーしたり、全力を尽くすだけだと思う」と意気込みました。