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日本が中国撃破へ王手 早田&平野が連勝 4戦目の早田が勝てば半世紀ぶりの世界一

2024年2月24日 22:25
日本が中国撃破へ王手 早田&平野が連勝 4戦目の早田が勝てば半世紀ぶりの世界一
早田ひな選手(写真:ロイター/アフロ)
卓球・世界選手権女子団体決勝 日本-中国(24日、韓国・釜山)

卓球女子日本代表が、半世紀ぶりの世界一へ王手をかけました。

世界選手権の女子団体戦の決勝が24日行われ、日本は中国と対戦。日本は1番手に張本美和選手、2番手に早田ひな選手、3番手に平野美宇選手の布陣で挑みます。

第1試合の15歳・張本美和選手は、世界ランク1位の孫穎莎選手と対戦。ストレート負けとなりますが、第2試合は世界ランク5位、エース早田選手が躍動。

世界3位の陳夢選手に対して第1ゲームを落とした早田選手は、続くゲームでは5-5から、相手の強打をフォアハンドで打ち返し得点。ここから流れをつかみ、11-8で奪い返します。

第3ゲームは序盤に5連続ポイント挙げるなど優位に進めますが、徐々に詰められ10-9でたまらずタイムアウト。ここで2000年生まれの同学年、伊藤美誠選手から「ひなの方が思い切ってできている。思い切って!」と背中を押され、タイムアウト明けのポイントを取り、2ゲームを連取します。

取れば勝利となる第4ゲームは、序盤に3点のリードを許しますが、早田選手が中盤に怒とうの6連続ポイント。ロングラリーを制した際には拳を突き上げ、笑顔をみせます。その後13-12となり早田選手がマッチポイントを握ると、最後はネットインで早田選手に軍配。エースの活躍で勝負をタイに戻しました。

同学年の早田選手から勝利のバトンを受けた平野選手は、世界2位の王芸迪選手と対戦。互いに譲らずに迎えた終盤、強烈な回転をかけた平野選手のレシーブに王芸迪選手が空振り。11-8で先取します。

続くゲームでは終盤まで8-10とゲームポイントを握られますが、ラリーで打ち負けず、連続ポイントで同点。粘りのプレーで2ゲームを連取します。

一気にたたみかけた平野選手は、第3ゲームで3-7とリードを許しますが、4連続ポイントで追い上げ同点。その勢いのまま世界2位をストレートで破りました。

これで日本は2勝目。第4戦の早田選手が孫穎莎選手に勝てば、1971年以来53年ぶりの金メダルとなります。

▽女子団体 決勝
日本-中国
〈第1試合〉
張本美和0-3孫穎莎
5-11/8-11/4-11

〈第2試合〉
早田ひな3-1陳夢
6-11/11-8/11-9/14-12

〈第3試合〉
平野美宇3-0王芸迪
11-8/13-11/12-10

〈第4試合〉
早田ひな-孫穎莎

〈第5試合〉
張本美和-陳夢