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「僕が出る試合は落としたくない」巨人・小林誠司の今季にかける思い 

2024年10月17日 17:25
「僕が出る試合は落としたくない」巨人・小林誠司の今季にかける思い 
巨人・小林誠司選手(画像:日テレジータス)
プロ野球セ・リーグ CSファイナルステージ第2戦 巨人DeNA(17日、東京ドーム)

CSファイナルステージ第1戦を落とした巨人。アドバンテージを含め、1勝1敗のイーブンとなりました。2戦目は菅野智之投手と小林誠司選手の“スガコバ”バッテリーが勢いのあるDeNA打線を止められるか注目されます。

小林選手は「なんかね、いままでめちゃくちゃ緊張してたんですけど、今年はいい雰囲気で調整というか順調にできていると思います。楽しみ半分不安半分、全部含めて緊張なんですかね」と笑うと「やっちゃいます、頑張ります」と意気込んでいました。

今季は菅野投手の復活劇がフューチャーされていますが、小林選手にとっても復活を遂げた年でした。去年は21試合に出場したものの、スタメンマスクは4月と5月の1試合ずつのみ。今季のキャンプもプロ11年目にして初めての2軍スタートでした。

「キャンプの2軍スタートは、そうやろうな、と思ってたんで」と驚きはなかったという小林選手ですが、“絶対にやり返してやる”という思いも強くなったそう。

「やっぱり1軍で活躍したい。何とか試合に出たい。ワンチャンス、少ないチャンスやとは思ってたんですけど、1軍が優勝する力になるっていうその準備はしてました」

2軍キャンプで若手選手と汗を流しながら、徹底して行ってきたのは自軍の投手の映像をじっくり見ること。「映像を見ることなんて、みんなやってると思うんですけどね」とした小林選手。キャンプの練習が終わると、球団支給のiPadと向き合う日々が続きました。

「新しく入ってきた投手がどんなボール投げるのかな、とかいままで一緒にやってきた投手が今年はどんな変化を加えてきてるのかな、とか・・・1軍に呼ばれて組んだ時に、自分の不安を少しでもなくすためでもあったんですけど、そのピッチャーがパッと自分に質問してきたときにすぐ答えられるように・・・そういう思いで見てました」

オープン戦終盤で1軍に呼ばれ、8試合に出場すると、打つ方では打率.273。キャッチャーとしても阿部慎之助監督から「安心感がある」という言葉を引き出しました。そして迎えた3月29日の開幕戦。1軍登録選手の中に、“小林誠司”の名前はありました。初めてスタメンマスクをかぶったのは4月4日の中日戦。菅野投手とのスガコババッテリーの復活の日でした。

「ここでは絶対に落とせへんぞと思ってやってました」

結果は2-0の完封勝ち。ニュースでは菅野投手の復活が大きく取りざたされましたが、小林選手にとっても去年の悔しさを晴らすための大きな試合でした。

「僕が出る試合は落としたくない。もちろん、どの試合でもそうだし、当然ですけど、『絶対に勝つ』『勝つこと』を強く意識してやってました」

“勝ちたい、日本一になりたい、自分はまだまだやれる”。そんな思いを胸に小林選手はこの日もスタメンマスクをかぶります。
最終更新日:2024年10月17日 17:50