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「なんて試合だよ」10度のチャンピオンシップポイントとなる“大激闘” 張本智和「8回耐えるなんて・・・」

2024年1月28日 18:23
「なんて試合だよ」10度のチャンピオンシップポイントとなる“大激闘” 張本智和「8回耐えるなんて・・・」
フルゲームを制し勝利の瞬間、倒れ込む張本智和選手(写真:松尾/アフロスポーツ)
◇天皇杯・皇后杯2024年全日本卓球選手権大会 男子シングルス決勝 張本智和4-3戸上隼輔(28日、東京体育館)

最後まで目を離せない大激闘となった全日本卓球選手権の男子シングルス決勝。最後は張本智和選手(智和企画)が戸上隼輔選手(明治大)にゲームカウント4-3で勝利。2018年以来となる2度目の王者に返り咲きました。

その試合展開はすさまじいものに。第1ゲームは戸上選手が6連続ポイントを奪い11-8で奪取。第2ゲームは張本選手が接戦を制し、12-10で取り戻します。

中盤の第3ゲーム、第4ゲームで主導権を握ったのは戸上選手。連続でゲームを奪い、ゲームカウント3-1。そしてその後、3-2で迎えた第6ゲームでは10-9とリードし、チャンピオンシップポイント。戸上選手が優勝にあと1点と迫る一方、張本選手は崖っぷちに追い込まれます。

それでも張本選手がここから怒とうの反撃。このゲーム戸上選手の3度のチャンピオンシップポイントをしのぐと、14-12でゲーム奪取。そして迎えた最終第7ゲームも激しい攻防。先にチャンピオンシップポイントを迎えたのは戸上選手。10-8でまたも優勝にあと1点。しかしここでも張本選手が驚異の粘り。なんと戸上選手の5度のチャンピオンシップポイントをしのぐと、最後は16-14で大逆転勝利。決勝にふさわしい劇的な形で優勝となりました。

両者合わせて、実に10度のチャンピオンシップポイント。決着の瞬間には、茫然とする2人の姿が激闘の様子を物語っていました。張本選手は「(チャンピオンシップポイントを)8回耐えるなんて、この先あるかないか、それぐらいのこと」とコメントを残しています。

SNSでは「なんて試合だよ」「えげつないぐらい良い試合見た」「本当に素晴らしい試合でした」など劇的な試合展開に興奮を覚えたコメントが多く上がっていました。

【決勝の主な試合展開】
第1ゲーム:戸上選手が序盤6連続ポイントでリード、11-8で奪う
第2ゲーム:張本選手が終盤突き放し、12-10で奪う
第3ゲーム:戸上選手が接戦の末、11-9で奪う
第4ゲーム:戸上選手が中盤で突き放し、11-8で奪う
第5ゲーム:張本選手が中盤からリードを奪い、11-9で奪う
第6ゲーム:張本選手が3度のチャンピオンシップポイントをしのぐ、9-10から逆転し14-12で奪う
第7ゲーム:張本選手が5度のチャンピオンシップポイントをしのぐ、8-10から逆転し16-14で奪う

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