×

【全文】ヤクルト高津臣吾監督「嶋、みんな見ていましたよ。あなたの底力を」 今季引退の嶋基宏、内川聖一、坂口智隆へ惜別の言葉送る

2022年10月3日 22:06
【全文】ヤクルト高津臣吾監督「嶋、みんな見ていましたよ。あなたの底力を」 今季引退の嶋基宏、内川聖一、坂口智隆へ惜別の言葉送る
ヤクルト・高津臣吾監督(左上)、内川聖一選手(右上)、嶋基宏選手(左下)、坂口智隆選手(右下)
プロ野球セ・リーグ ヤクルト8-2DeNA(3日、神宮球場)

プロ野球のレギュラーシーズン最終戦を終え、ヤクルトの高津臣吾監督がファンに向けてコメントしました。

また、この日が引退試合となった内川聖一選手、坂口智隆選手、嶋基宏選手の3選手に向けても惜別の言葉を送りました。

◇以下高津臣吾監督コメント

「2022年、今日の試合を持ちまして、全日程を無事終了しました。ディフェンディングチャンピオンとして、今シーズン戦ってまいりました。大きなたくさんの目標がありながら、まだ1つしか達成しておりません。ここにいる選手はもちろん、スタッフ、そしてファンの皆さんと、これから長い長い険しい道かもしれませんが、1つずつ目標をクリアし、2連覇という偉業に向かって頑張っていきたいと思っております。

そして本日、大事なスワローズファミリーの3人がユニホームを脱ぐ引退試合でした。内川。あなたのバッティング技術、相手投手、相手ベンチを相当驚かせたと思います。2008年、右打者最高打率3割7分8厘、そして両リーグ首位打者最多安打。記憶にも記録にも残る大打者だったと思います。本当にお疲れ様でした。

ぐっち、坂口。なんとなく昭和感の残る、痛くても痛いと言わない男。しんどくても歯を食いしばってプレーする姿は、われわれが若手に指導するよりも、何よりも若い選手の刺激になったと思います。今は無くなってしまいましたが近鉄バファローズの最後の選手として、今も残る近鉄バファローズのファンが、さみしく、そして大きな拍手をあなたに送っていると思います。本当にお疲れ様でした。

そして嶋。スワローズに来てからはケガとの戦いで、なかなか思うようなパフォーマンスが出せなかったかもしれないですが、あなたがベンチで発するその一声はたまにぷっと来ることもあり、そして選手の背中を押す、すごく勇気の出る一言でした。僕個人としても、少し野村(克也)監督の影を思い出したりする場面もありました。その野村監督も星野(仙一)監督も、いま天国で心からあなたに拍手を送っていると思います。嶋、みんな見ていましたよ。あなたの底力を。本当にお疲れ様でした。

そして最後にベイスターズファンの皆さん。遅くまで残っていただきありがとうございました。そしてたくさん今年も神宮球場に足を運んでいただきありがとうございました。これからクライマックスシリーズ始まりますけれども、10月12日、またここでお待ちしております。ぜひ素晴らしい戦いをしましょう。

最後に、今年もいろいろ規制がある中、たくさん球場に足を運んでいただきました。繰り返しにはなりますが、まだまだこれから険しい道が残っております。皆さんで大きなものを取りに行きましょう。そして、皆さんで笑顔で今シーズンが締めくくれるように、われわれも一生懸命頑張ってまいりますので、これからもどうぞご声援よろしくお願いします。1年間ありがとうございました」