レスリング須崎優衣 海外選手に94連勝...強さのウラには“徹底した準備” 連覇を目指すパリ五輪
■10年以上継続している試合への“準備”
試合の際に感じる不安やプレッシャー。実は試合のために長年継続していることがあります。それが“レスリングノート”の存在です。
「どうしてそういう気持ちになるのかを一つ一つ書き出す。レスリングノートに不安に思うことを書き出して、じゃあこれをどうしたら解消できるのかを書いて、そしたらよし!じゃあもうこれをやれば大丈夫だという風に思えるので」
中学時代から10年以上書き続けているというレスリングノートは、現在は50冊ほど。「(レスリングノートが)終わると、もう頭も心も整理できるので『よし、これで行くぞ』という気持ちが作れます」と話します。
金メダルを決めた東京五輪では、「一発で仕留めるというのは言い聞かせてましたね。一回のテイクダウン、一回のポイントで最大得点を取る。一回で終わらせるという気持ちで、どういう風にポイントを取るかというのもしっかり細かく書いていた。例えばアンクルホールドが東京オリンピックのときにすごい決まったんですけど、 それも本当ずっと書いてたし、ずっと練習してきたことだったので。ノートに書いてあることが(実現)できました」と当時を振り返りました。
またレスリングノートの他に準備すると話すのが、試合後のガッツポーズです。
「勝ったあと、どういうガッツポーズしようかなとか。(そのイメージが)すごくプラスに働いていると思います」と練習から勝利のイメージを具体化。ホテルや部屋の中、そして鏡の前で練習していると明かします。
パリ五輪に向けても「圧倒的準備力」を発揮し、すでにガッツポーズを決めていると話す須崎選手。パリの舞台でどのようなガッツポーズが飛び出すのでしょうか。女子フリースタイル50キロ級は現地6日から始まり、7日に決勝です。
(7月26日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)