【エックスゲームズ】担当アナが注目!世界が熱視線の"吟ちゃん”小野寺吟雲13歳
今回は、田中毅アナウンサーが東京五輪でも金メダルを獲得した種目スケートボード男子ストリートの注目選手を紹介します。
■世界中から注目される“吟ちゃん”13歳で世界3位
まだご存知ない方がいましたら、是非覚えて頂きたい!そう思ってこの記事を書きます。
なお、2月の世界選手権で実況させて頂いた際に、ご家族から「放送でも“吟ちゃん”と呼んで下さい」とご依頼を頂きましたので、今回の記事でも尊敬と親しみを込めて"吟ちゃん"で書かせて頂きます。
小野寺吟雲選手の名前が国内に広く知れ渡ったのは昨年11月、新潟県村上市で行われた日本選手権。並み居る強豪をなぎ倒し、完璧とも言える圧倒的なパフォーマンスで史上最年少優勝、スケートボードファンの度肝を抜きました。
さらに、今年2月の世界選手権では、堀米雄斗選手が予選敗退というハイレベルな戦いの中、決勝に進出。見事、銅メダルを獲得しました。
そんな吟ちゃんのことを「新星」や「ホープ」等とついつい表現したくなってしまいますが、恐らくそれは誤りだと思います。彼は"Ginwoo"として既に世界中から熱視線を注がれる存在なのです。
■人生を変えたカリフォルニア旅行 8歳でスポンサー契約も締結
吟ちゃんとスケートボードとの出会いは5歳のとき、家族で行ったカリフォルニア旅行が、彼の人生を変えました。
ヴェニスビーチに行った時に、目にしたのが、世界で最も有名とも言われるスケートボードパーク。そこで華麗に滑り、トリック(技)を繰り出すスケーター達の姿が、吟ちゃんの心を奪いました。
その後、8歳の時にスペインで開催されたコンテストに出場すると、いきなりスケートボードのデッキ(板)の会社からのスポンサーオファーがあり契約。その後も海外のコンテストに出場し続けると、軽々と高難度のトリックを決める彼の姿はSNSなどでも話題となり、スケートボード業界だけではなく、インフルエンサー、海外大物アーティストまでも“Ginwoo”のことをInstagramにアップしました。
去年だけでもヨーロッパはオランダ、スペインのバルセロナ、アメリカはロサンゼルスやタンパ、そして南米ブラジルにも遠征し、各地で旋風を巻き起こしています。
まさに海の向こうで雲を呼び起こし、世界中の人の心をつかみ始めたのです。
■まさに“神業”幅数cmの手すりから「クルクルさせながらピタッ!」
吟ちゃんの武器は何と言っても精密機械のような正確性、そしてハンドレール(階段の手すり)でのフリップ(回転)アクションです。
幅が数cmしかない階段の手すりに向かって、板をクルクル回転させながら飛びこんでいって、ここしかないと言うタイミングで板に乗りながら手すりを滑りおりていく。まさに神業で、少しでも間違えたら大ケガすることは想像に難くないでしょう。
しかし、吟ちゃんの本当の凄さはここからです。ハンドレールを滑り降りたらそのまま着地、ではなく、ここでさらにフリップ(回転)しながら着地することを得意としているのです。
ものすごく簡略化すると、板をクルクル回転させながら飛んで、幅数cmの手すりを滑り降り、また板をクルクルさせながらピタッ!と着地できるのが吟ちゃんなのです。
私も10代のころに趣味でスケートボードを楽しんでいましたが、当時よく読んでいた本場アメリカのスケボー雑誌やプロスケーター達のビデオでも、ここまで難易度の高いトリックは見た記憶がありません。90年代にスケーターだった私からすると、吟ちゃんの繰り出すトリックは異次元の連続なのです。
そんな吟ちゃんが今回出場するスケートボード男子ストリートは5月13日(土)に予選、14日(日)に決勝が行われます。
吟ちゃんが、今大会、雲を呼び起こし、スタジアムを熱狂に包むことになるのか、今から楽しみです。
【エックスゲームズCHIBA2023】
<初日/5月12日(金)>
深夜2時59分 日本テレビ(関東地区)
<2日目/5月13日(土)>
ひる12時 BS日テレ
深夜2時30分 日本テレビ(関東地区)
<最終日/5月14日(日)>
ごご3時 日本テレビ(関東地区)+TVer
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