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【会見全文】羽生結弦プロ転向表明4 “4回転半ジャンプ”に自信&プロとしての“3か条”明かす

2022年7月19日 20:27
【会見全文】羽生結弦プロ転向表明4 “4回転半ジャンプ”に自信&プロとしての“3か条”明かす
フォトセッションで笑顔を見せる羽生結弦選手 写真:アフロスポーツ

フィギュアスケート五輪連覇の羽生結弦選手が19日、会見を開き、第一線を退いてプロに転向する考えを表明しました。4回転半ジャンプなど「今は伸びしろをいっぱい感じる」と自らの成長への手応えを口にしたほか、ファンへの思い、さらに今後プロとして大切にする“3か条”を明かしました。

▽以下、羽生結弦選手の一問一答

――4回転半ジャンプへの決意

正直な話、フィギュアスケートは苦しいところを見せてはいけないと自分の中では思っているんですけど、演技しているときはめちゃくちゃ頑張っているんです。

演技が終わったとき「キスアンドクライ」という点数が発表されるところで倒れこむわけにはいかないんですけど、僕らは倒れ込むくらい全力で毎回滑っています。

そういった中でもアイスショーは華やかな舞台、エンターテインメントみたいなイメージがあると思うんですけど、もっともっと僕はアスリートらしくいたいなって。

もっともっと難しいことにチャレンジしたりとか挑戦し続ける姿だったり戦い続ける姿だったりを皆さんに見ていただきたい、期待していただきたいと思っています。

実際4回転半に関しては北京五輪ですごくいい体験ができたと思っているし、痛み止めの注射を打ってしまっているからこそ何も感じなかった、何も怖くなかったというのがありました。

本当に全力を出し切って4回転半に挑むことができたんですけど、今は右足首の回復を待っています。あのときは本当に4回転半のためにずっと努力していたと言っても過言ではないです。

それと比べたら最近アイスショーがあったりとかして、4回転半に時間をとることができなかったので、あの頃よりは下手くそになっちゃっているかもしれないですけど、今も4回転半の練習を常にやっています。

実際に北京五輪の頃に得た知見があったからこそ、現段階でももっとこうやればいいんだなとか、もっとこうできるんだなという手応えがあります。

また、ここ最近アイスショーに出させていただく中で「こういう視点があったんだな」というのも毎日のように発見があって、これからさらにうまくなっていけるんだなという自分への期待とワクワク感がある状態です。実際、北京五輪の頃よりは下手くそになっているかもしれないです。

でも北京五輪のときは「もう伸びしろないのかな」と思ったんですけど、今は伸びしろをいっぱい感じています。期待していてください。

――ファンへの思い

一言で言うのは難しいんですけど、応援してくださる方がいるから僕は今ここで話していて、これまでスケートをやってこられました。これからもさらにスケートを突き詰めていこうと思えています。

正直、自分が特別な存在とか自分が特別な力があるとかそんなことは全く思っていなくて。人一倍皆さんに応援していただけるからこそ、力があったりとか、応援の力があるから僕はうまくなっているんだなとすごく思っています。

これが10人くらいにしか応援されていなかったりしたら、きっと10人の方々の気持ちを受け取るだけでいっぱいいっぱいになってしまって、こんなにスケートだけに没頭できる日々はなかったと思います。

皆さんがたくさん期待してくださって、その期待に応えた時にまたより多くの人が期待してくださって。そんな循環が僕は本当に大切だったし、そんな循環をさらに続けていきたいです。

皆さんの期待に応えられるような演技を続けていきたいと思うので、「どうかこれからも期待してやってください」というのと、「どうかこれからも見てやってください」という気持ちが僕の本音です。

ここでありがとうございましたじゃないというのは自分が一番思っています。全然終わらないし、引退でも何でもないので。

ここからさらにうまくなるし、さらに見る価値があるなと思ってもらえるような演技をするために努力していくので、これからもどうか応援してやってください。よろしくお願いします。

――プロのアスリートになるにあたり、人生の最優先事項を3つ挙げるとしたらどういうものがあるか

“成功させられる努力をすること”それが自分にとって一番の優先事項ですかね。それは4回転半も成功させたいし、自分自身が目標としている演技だったり、いろんな演技をしていくにあたって「絶対にあの頃よりうまいんだぞ、過去の自分よりうまくなったな」と言ってもらえるような、理想としている演技ができるよう努力をしていきたい。

あとは“人間として美しくありたい”と思っています。言葉で全部表現するのは難しいですけど、あしたの自分が今の自分を見たとしても、ちゃんと「きのうの自分頑張ったな」と思ってもらえるような自分を常に大切にしていきたいと思いますし、一生胸を張って生きられる生き方をしていきたいと思います。

3つ目は“常に勉強をし続けること”を挙げたいと思います。これからはスポーツとしてのフィギュアスケートの競技というところからは抜けて、新たなステージに、一歩高いところに上がっていくと自分では位置づけています。これからもずっとずっと勉強していきたいと思っています。

最近ダンスがうまくなりたいとか、氷上でうまく使えないかなとか思って学んでいたりしています。力学のこととか運動学だったり、人間工学だったり、あとはパフォーマンスをどう評価するのか。そういったことも含めてこれからもどんどん勉強して、どんどん深いフィギュアスケーターになっていきたいと思うので、常にアップデートし続けられる人間になりたいと思います。