【高校サッカー全力新聞】愛知・名古屋「初の全国に挑む県内屈指のインテリ軍団」
■県内有数の男子進学校
名古屋高校は、男子校。そして、毎年160人以上の国公立大学合格者を輩出する、県内有数の進学校でもあります。サッカー部からも昨年度、京都大学を筆頭に11人が国公立大学に合格(浪人含む)。今年も3年生部員6人はサッカーと並行しながら大学受験を予定しています。
そのうちの1人で、開会式では選手宣誓を務めることが決まった主将・田中響貴選手(3年)は、「サッカーも受験も全力でやると決めて名古屋高校に入学を決めた」と、選手権とその先の大学受験にも、意気込み十分です。
また、キリスト教精神に基づく人間教育を行っており、学校内にあるチャペルでの週1回の礼拝や聖書の授業があるのが特色の一つです。
主な卒業生としては、倍井謙選手(関西学院大学サッカー部:名古屋グランパス来季加入内定)や中野弘幸選手(陸上・短距離走:ロンドン五輪代表)がいます。また永田久喜校長は高校のOBでもあり、水球ロサンゼルス五輪代表の経歴の持ち主です。
■「愛知屈指のインテリ軍団が初の全国へ」名古屋
初の選手権出場を決めた名古屋高校最大の武器は「セットプレー」。県大会では21得点中13点がセットプレーから、さらにそのうち7得点は、月岡陸斗選手(3年)のロングスローから生まれています。
月岡選手のロングスローは、全国トップレベルの飛距離を誇る、チーム最大の武器のひとつ。本人いわくその秘訣は、小さな時からお風呂上がりに欠かさなかったストレッチにあるそうで、1.おにぎりを作る形でボールを持つ、2.全身で投げる、が飛距離を生むポイントだそうです。
過去5年間で二度(第97回&第100回大会)、愛知県大会決勝まで進出するも敗退。あと一歩で悔し涙をのんできた名古屋高校。山田武久監督(48)が、「三度目の正直」に向けて磨き上げてきた「勝ちにこだわるセットプレー」に注目です。
受験もサッカーも“国立”(国立大学/国立競技場)を目指す「初の全国に挑む愛知屈指のインテリ軍団」名古屋高校が、旋風を巻き起こします。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/中京テレビ放送)