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「打たれた2人が西舘を鼓舞して・・・」巨人・船迫大雅 後輩・西舘勇陽に見せたかった姿

2024年4月28日 11:18
「打たれた2人が西舘を鼓舞して・・・」巨人・船迫大雅 後輩・西舘勇陽に見せたかった姿
マウンドにあがり小林誠司選手と入念に打ち合わせる船迫大雅投手
プロ野球セ・リーグ 巨人2-1DeNA(27日、横浜スタジアム)

前日の試合で1/3イニングを投げ、2失点(自責1)という成績だった巨人の船迫大雅投手。

この日も2-1で迎えた7回、2アウト1、3塁のしびれる場面でマウンドに上がりました。キャッチャーの小林誠司選手とマウンド上でしばらく言葉をかわします。打席にはDeNAの桑原将志選手が。

選んだのは外角低めへのスライダー。手を出した桑原選手は一瞬うつむき、1塁に走り出しました。ライトの萩尾匡也選手がつかんで3アウトに。

わずか1球で火消しをやってのけた船迫投手は試合後、「きのうああいう試合になって、切り替えのスポーツなんで、どれだけ切り替えられるか。どこに出ても僅差なんで、きょうは絶対に勝つという気持ちで投げました」と引き締まった表情で語りました。

その前の回に登板した高梨雄平投手とともに、この日の気合の投球を見て欲しかった人がいます。

「きのう西舘がすごく落ち込んでたんで」

それはドラフト1位ルーキーの西舘勇陽投手。前日の試合でプロ初黒星を喫し、10戦連続ホールドの記録がストップしていました。試合後のロッカールームではじっと一点を見つめ、思い詰めた表情をしていたルーキー。

「きのうはすごく悔しかったと思うけど、シーズンまだまだこれからってことを伝えて、切り替えてあしたから行こうと。自分と高梨さんで、打たれた2人ですけど(笑)。打たれた2人が、西舘を鼓舞して、次の試合しっかり入れるように伝えました」

中継ぎとして投げるからには切り替えが重要。船迫投手も去年1年目に通ってきた道です。先輩から後輩に受け継いでいく姿勢。この日、ベンチ外だった西舘投手にきっと届いているはずです。
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