◇プロ野球セ・リーグ　クライマックスシリーズファイナルステージ第2戦　阪神2×-1広島(19日、甲子園球場)

サヨナラ勝ちでCSファイナル3勝目を挙げ、日本シリーズ進出に王手となった阪神。試合後、岡田彰布監督がインタビューに応じました。

9回、2アウト満塁で打席には8番木浪聖也選手。「2ストライク目高めのボールを振って、これはちょっとまずいなと思った」という岡田監督ですが、そこは今シーズン満塁時の打率.444の木浪選手。一、二塁間を抜けるタイムリーで、サヨナラ勝ちを決めました。「1年間ずっと8番の木浪がキーポイントになっていたんだけど、ここにきて本当によく打ちましたね」と、チャンスに強い“恐怖の8番”を称えました。

また、制球に苦しみながらも7回99球、被安打5、1失点に抑えた先発の伊藤将司投手に対しては「今年で伊藤は一番悪かったんじゃないかなあ。ブルペンから良くないというのは聞いていて、本当に良くなかったので。でも7回まで1点でね、本当にしのいでしのいで。もう1点でしのぐことしか考えてなかったですね。点を入れることは考えていなかった、はっきり言ってね。昨日も今日もシーズンのピッチングじゃなかったと思うけど、なんとかしのいでのピッチング。でも1点だけに抑えたんだから、大したもんですよね」と、白い歯をのぞかせながら語りました。

阪神はアドバンテージの1勝も含めこれで3勝。明日の試合で引き分け以上であれば、日本シリーズ進出が決まる状況。岡田監督は「もう一緒ですね。どんどんストライクくるので、なかなかフォアボールも選べないし、そういう意味でもみんなけっこう早打ちでね。まあヒットが出ないもんがたくさんいてるんでね。そのへんが力みにつながってるかも分からないけれど、まあこれであと一つなので、野手は明日もっと思い切っていってくれるでしょう」と、笑顔で締めくくっています。