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【ラグビーW杯】直近3大会で2度の4強 伝統国ウェールズに今回が4大会目の指揮となる名将が復帰

2023年9月10日 13:04
【ラグビーW杯】直近3大会で2度の4強 伝統国ウェールズに今回が4大会目の指揮となる名将が復帰
伝統の赤いジャージーで安定した結果を残し続けてきた「レッドドラゴン」ことウェールズ(写真/齋藤龍太郎(楕円銀河))
前回2019年のラグビーW杯では2大会ぶりに準決勝に進出し、最終的には4位と好成績を収めたウェールズは、イングランドなどに次ぐ長い歴史を持つ伝統国です。「レッドドラゴン」の愛称で知られています。

最高成績は1987年の第1回大会の3位で、以後その順位を上回る結果を残せてはいませんが、2011年大会以降の3大会は4位、ベスト8、4位と安定した成績をマークし続けています。2019年大会の準決勝では後に優勝を飾る南アフリカに16-19と惜敗。W杯王者を最も苦しめたチームのひとつとなりました。

直近3大会でそのような好成績をチームにもたらしてきたのが、2007年のW杯終了後にウェールズの指揮官に就任したウォーレン・ガットランドHC(ヘッドコーチ)です。3大会目の指揮となった2019年大会をもって退任し、母国ニュージーランドに戻りましたが、後任のウェイン・ピヴァックHCが不振を理由に2022年秋に解任されると、再びガットランドHCに白羽の矢が立ちました。

2023年のシックス・ネーションズは1勝4敗で5位とすぐに結果を出すことはできなかったものの、8月にはイングランドと2試合を行い1勝1敗。9月4日現在の世界ランキングは10位となっていますが、復帰した名将のもと徐々に本来の強さを取り戻しつつあります。

HO(フッカー)デウィ・レイク選手、FL(フランカー)ジャック・モーガン選手の若い共同主将と、この大会を最後に代表を引退するSO(スタンドオフ)ダン・ビガー選手らを中心に、まずは決勝トーナメント進出を目指します。