◇プロ野球開幕戦 巨人4-0阪神(29日、東京ドーム)

阪神との開幕戦を勝利で飾った阿部慎之助監督から、場内インタビューで「最高です」が飛び出しました。

球団創設90周年の節目を迎えたシーズン開幕戦は阪神との伝統の一戦。今季から指揮を執る阿部監督の初陣は完封リレーで、4年ぶりの王座奪還へ好スタートを切りました。

現役時代のお立ち台で「最高でーす！」と答える姿でおなじみの阿部監督。ファンの声援に「最高ですね」と第一声を口にすると、勝利の瞬間には「最高ですよ」と2度の「最高です」が飛び出し、喜びをかみしめました。

初の開幕投手を務めた戸郷翔征投手は6回無失点の好投。「よく投げてくれたと思いますし、若きエースとしてよく頑張ってくれました」とたたえます。

7回には阿部監督と同じ中央大学出身のドラ1ルーキー西舘勇陽投手が登板。阪神打線を9球で三者凡退に仕留め、堂々のデビューとなりました。

「すごくいい内容で、初登板とは思えないような。本人は緊張したみたいなんですけど。もっと厳しい場面で投げなくちゃいけないピッチャーだと思っていますので、今後につなげてもらいたい」とさらなる期待を込めました。

またベテランも攻守で躍動。35歳の梶谷隆幸選手は、3番ライトで先発出場。3回のピンチの場面をダイビングキャッチで救い、5回には1号2ランを放ちました。

指揮官も「さすがだなと思いながら見ていました」とうなり、「やっぱり場数踏んでると違うんだな、素晴らしいなと思って見ていました」と目を細めました。

王座奪還へ幸先よいスタートを切った巨人。ファンへ向けて「きょうは本当にジャイアンツファンもタイガースファンもすごく盛り上げてくださってありがとうございました。きょうだけ勝つためにやっていませんので、きょうはきょう、あすはあす。少しだけ余韻に浸ってすぐに切り替えて、あしたからまた精いっぱいやりますので、ぜひ応援してあげてください」と話し、インタビューを締めくくりました。