13日に行われたスピードスケート女子500mで、日本の小平奈緒選手(35)や高木美帆選手(27)をおさえ、アメリカのエリン・ジャクソン選手(29)が金メダルを手にしました。

ジャクソン選手は今季のワールドカップ500mで8戦中4勝をあげている実力者ですが、北京五輪代表の2枠を懸けた国内選考会ではまさかの落選。

落胆している彼女に、ジャクソン選手と同郷で20年来の友人でもあり、国内選考会1位のブリタニー・ボウ選手(33)が自分よりジャクソン選手の方が実力的にふさわしいと500mの出場権を譲ったのです。これにより北京五輪への出場がかないました。

(その後、他のチームが出場枠を返上し、ボウ選手も出場)

一発勝負で順位が決まるスピードスケート女子500m。ジャクソン選手は最後から2番目の組に登場しました。好スタートをきると一気に速度をあげていきます。そのままスピードが衰えることなくゴール。37秒04のタイムで見事優勝！「レースのことはあまり覚えていません。ゴールラインをクロスして、その時ハッピーだったことだけは覚えています」とレースを振り返ったジャクソン選手。見事、金メダルを獲得しました。

試合後、ジャクソン選手は自身のインスタグラムで「オリンピックチャンピオンこれらの言葉を処理するのに時間がかかりそう」というコメントとともに、笑顔で両手を上げている写真を投稿しました。

一方、ボウ選手は16位でしたが、「言葉が出ません。誰かにこのような機会を与えることができて光栄でした..。彼女は何か特別なことをしてくれるだろうと思っていたし、実際に、オリンピックチャンピオンになるという、特別なことが起きました」とコメント。インスタグラムでもジャクソン選手を祝う投稿を更新しました。

17日には1000mが行われ、再びジャクソン選手とボウ選手が出場予定です。

ボウ選手はこの種目の世界記録保持者。

ジャクソン選手は「彼女にはまだ1000mが残っている。願わくは、2人で一緒に金メダルを祝いたいです」と、ボウ選手の優勝を願いました