【能見篤史引退セレモニー】感謝のべるもポストシーズンを戦うチームを“最後まで支える”と誓い
8回、山本由伸投手からマウンドを引き継いだ能見篤史投手兼任コーチ。ロッテの安田尚憲選手に対し、すべてまっすぐで真っ向勝負。見事、空振り三振に仕留めます。チームは9回に平野佳寿投手が追いつかれますが、紅林弘太郎選手の2塁打に福田周平選手のセーフティーで劇的なサヨナラ勝ちを収めました。
能見投手の引退セレモニーでは阪神でともにプレーした福留孝介選手、新井貴浩さん、そして、藤川球児さんからねぎらいの言葉が贈られ、鳥谷敬さんからは花束の贈呈がありました。
自身のあいさつの場面では、途中、言うべき挨拶を飛ばしてしまい、「紙見ます」とお尻のポケットから挨拶原稿を出してきた能見投手。ファンからは笑いがもれ、温かい雰囲気が京セラドームを包みました。
▽能見篤史投手兼任コーチのあいさつ
物心ついた頃からテレビを見て、プロ野球選手にあこがれ、ぼくの野球人生がスタートしました。その中でいろいろな指導者、チームメートにめぐまれ、そしてプロの世界へ導いていただきました。
阪神タイガーズに入団し・・・ちょっと飛びました。(観客笑)なので、ちょと紙見ます。(観客大笑い)
本当にね、高校時代にかなわなかった甲子園球場のマウンドで、初めて立ったときの景色を鮮明に覚えています。16年間いろいろな指導者、先輩方、後輩たちに支えられ、そしてファンの声援の中でプレーできたこと、僕に力を与えてくれたこと・・・なんだ・・・はは、すいません。(紙見る)
野球選手として成長させていただいたこと、本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございます。
そしてオリックスファンの皆様、球団の皆様、選手兼コーチとして迎え入れていただき、優しく接していただき、本当にありがとうございます。
中嶋監督のもと、コーチ、スタッフの方々、素晴らしい人たちに恵まれ、また違う新しい野球を教えていただきました。そして選手たちとたくさん話すことができ、いろいろ感じました。能力の高い選手、伸びしろのいっぱいある選手、本当に僕は幸せで、いろいろ選手と話すことができ、本当に感謝でいっぱいです。
そして、チームはまだまだ強くなります。それにはファンの皆さんの声援が必ず必要です。ぜひ球場に足を運んでいただき、力を貸して下さい。お願いします。
おとんおかん、野球という素晴らしい出会いをさしてくれてありがとう。そして家族、苦しいとき、いつもそばにいてくれて励ましもあり、中には落ち込んでいる姿を見過ぎてあまりにも苦しくなって、逆に尻をたたいていただいたこと、本当に感謝しています。苦労もいっぱいかけました。今シーズンをもって、現役を終われること、本当に感謝します、ありがとう。
最後になりますが、中嶋監督と2年間、野球選手できて、1つも悔いはありません。やりきりました。
そしてファンの皆様18年間、いろいろ支えていただき、たくさんの声援をいただき、本当に僕は幸せでした。今シーズンまだ先はありますが、選手兼コーチとしてサポートし全力を尽くして今シーズン頑張りたいと思います。
本当に皆様18年ですけど、応援のほどありがとうございました。