プロ野球・巨人の浅野翔吾選手にとって9月21日の広島戦は忘れられない一戦です。

8回、広島の小園海斗選手のライト前へのヒットを後逸し、チームは逆転負け。試合終了後にはベンチでタオルをかぶって涙する姿がありました。

次の日、ある先輩が顔を合わせた瞬間、「お前、あれセコイよ。うまいな」と一言。浅野選手の顔には笑顔が浮かんだといいます。その相手はチーム最年長の長野久義選手でした。

この日のことについて浅野選手に聞いてみると、「ミスした次の日、一発目に『せこいよ』って。いじってくれて笑顔にしてくれました。めちゃくちゃありがたかったです。切り替えやすい言葉をかけてくれたんで」と長野選手への感謝の気持ちを口にしました。

長野選手は今季54試合の出場にとどまっていますが、試合に出場していないときもベンチを盛り上げ、若手選手だけでなく、外国人選手やベテラン選手の精神的支柱の役割を果たしています。