数字で見る大谷翔平の2023年 日本人史上初のホームラン王に唯一無二の記録も達成
■打撃3部門では全てで好成績 初の3割超えも
44本を放った本塁打。4月2日(現地時間)のアスレチックス戦で今季第1号となる一発を放つと、その後もホームランを積み重ねた大谷選手。6月には月間15本のホームランを放ち、単独トップに立つと、そこから独走態勢に入ります。その後、右肘の手術で故障者リスト入りし、シーズンを終えました。シーズン終盤には、2位以下の選手たちから猛追されましたが、最終的に2位のガルシア選手(レンジャーズ)に5本差をつけ、ア・リーグのホームラン王に輝きました。
続いて打率ですが、.304をマークした大谷選手。首位打者になったディアス選手(レイズ)の打率.330と大差はつけられましたが、自身初となる3割超えで4位にランクインしました。
そして、大谷選手が95打点を記録した打点。ア・リーグ1位のタッカー選手(アストロズ)の112打点には及びませんでしたが、シーズン終盤で離脱しながら14位タイ。チームではトップの数字をたたき出しました。
■“足”でもファンを魅了 メジャー史上初の記録も達成
大谷選手が打つだけではなく、その走力でも好成績を残しました。
大谷選手が快足を飛ばすなど8本放った三塁打。一時はトップを走っていましたが、11本打ったウィットJr.選手などに越され、最終的に3位となりました。
また、盗塁数はチームトップとなる20個をマーク。これでメジャー史上初の“10-40-20”(10勝40本塁打20盗塁)を達成しました。
■シーズン終盤に離脱も各部門でメジャートップクラスの成績
得点では102得点でリーグ4位と上位に入った大谷選手。安打数は151安打でリーグ22位。1位のセミエン選手(レンジャーズ)は185安打でした。
四球は91でリーグ5位でしたが、申告敬遠ではわずかの差で2位となった大谷選手。それでも1位のラミレス選手(ガーディアンズ)が691打数で22個に対し、大谷選手は599打数で21個と、その打数を考慮すると驚きの個数となりました。
シーズン終盤に離脱し、135試合の出場にとどまりながらも各部門でトップクラスの成績を残した大谷選手。OPS1.066、出塁率.412、長打率.654は、文句なしでリーグトップの数字をたたき出しました。
■投手でも10勝をマーク 奪三振率は2位相当
投手としては規定投球回にこそ到達しなかったものの、23試合に登板し10勝5敗、132回を投げ50失点。防御率は3.14の数字を残しました。
また、奪三振では投球回が少ないにもかかわらず167奪三振を記録しリーグ20位にランクイン。奪三振率は、11.39で、規定投球回数に届かずランク外になりますが、今季ア・リーグ奪三振王に輝いたブルージェイズのガウスマン投手に次ぐ2位に相当する数字でした。