サッカーJ1リーグも残すは最終第38節。8日に同時刻で10試合が開催され、今季の最終順位が決定します。J2降格クラブはサガン鳥栖、北海道コンサドーレ札幌がすでに決まっていて、残す1枠はジュビロ磐田、アルビレックス新潟、柏レイソルの3クラブに絞られています。

最も土壇場に追い込まれているのは、勝ち点38で降格圏18位に位置する磐田。16位柏と17位新潟は勝ち点41。残り1試合という状況で勝ち点差「3」をまずは追いつかなければばりません。

そのため、磐田はアウェー鳥栖戦では勝利が絶対条件。勝利した場合でも、柏や新潟が敗れる事が条件。その時に得失点差で上回れば逆転でのJ1残留となります。磐田の得失点差は「-18」、残留圏内の17位新潟は「-15」、16位柏は「-11」となっていて、“奇跡の残留”を手に入れるには、点差をつけて勝つことも求めらる状況。前節にはFC東京に逆転勝利を果たし、望みをつないだ磐田。運命は2チームの結果に左右されますが、最後の力を振り絞って勝利を奪い、1年でのJ2降格を回避することを目指します。

17位新潟は引き分け以上で残留が決定。最終節ではアウェーで浦和レッズと対戦します。浦和とは過去のJ1対戦成績で「1勝24敗6分け」と圧倒的不利。2006年のホームゲーム（○2-1）以来、白星から遠ざかっている新潟にとって天敵です。磐田との得失点差は「3」。仮に浦和に敗れれば、磐田の勝利の点差次第で降格圏転落も有り得るだけに、最終節での自力残留を目指します。

16位柏はアウェーで札幌と対戦。新潟同様、引き分け以上で自力残留が決まります。札幌とはJ1対戦成績で14勝8敗1分けと優位に立ち、今季もホームで勝利（○2-1）する好相性。また得失点差でも磐田と『7』のアドバンテージ。残留は磐田、新潟に比べはるかに優位な状況です。

【各クラブの残留条件】
◆16位 柏
・引き分け以上
敗れた場合は
①新潟も敗れ、得失点差で新潟を上回る
②磐田が引き分け以下。勝利した場合も得失点差で磐田を上回る

◆17位 新潟
・引き分け以上
敗れた場合は
①柏も敗れ、得失点差で柏を上回る
②磐田が引き分け以下。勝利した場合も得失点差で磐田を上回る

◆18位 磐田
勝利して、柏または新潟もしくは両方が敗戦
そのうえで得失点差で上回る

【J1第38節残留争いカード】
札幌-柏（午後2時、大和ハウス プレミストドーム）
浦和-新潟（午後2時、埼玉スタジアム2OO2）
鳥栖-磐田（午後2時、駅前不動産スタジアム）